子犬たちの健康管理は思ったよりも大変でした。
みんなを健康に保つには、
『徹底的な感染予防』と『精神面のケア』
という相反する条件をクリアする必要がありました。
・・・いまだに、100%に近づけるために試行錯誤ですが・・・・・
この点は初期のスタッフや九州から駆けつけた店長が、
本当にがんばってくれたのです。
「ペットをモノとして扱わない」
「売ることを目的にせず、新しい家族となるための出会いを提供すること」
「家族となった後のことも考えて、犬を飼うことの大変さや、その犬種の欠点までお知らせすること」
なども、当時から心がけていたことでした。
でも、生きている動物はいつもパーフェクトな子供たちばかりじゃないですから、
幼い頃には気付かなかった異常が後になって出てくることもゼロではありません。
日々、いろんな問題(トイレができないとか、風邪ひいたとか、お腹に虫がいるとか、、、、。)
を解決する事に追われました。
まだまだ子犬たちのために、本当にこれでいいの?と思うような環境が続いているのが
日本のペットビジネスの現状でもあります。(この点はまた書きます。)
そんな風に時が過ぎ、よき家族にめぐり合った子犬たちが大きくなってくると、、、、
「最期まで面倒見るぞ!」と考えている僕も不安になってきました。。
それは、、、、
老齢動物にやってくる病気の数々。
なかでも本当の最期にやってくるのは「がん」。
すでに増加傾向にあった「がん」について、当時の僕はあまりにも無力でした。
いても立ってもいられず、麻布大学腫瘍科の門を叩いたのです。
そこで僕は生涯の恩師と出会うことになりました。
それこそ現在の日本獣医がん学会の会長、信田卓男先生でした。
そんなわけでドッグギャラリークリニックは、
ちょっと珍しい小児科と腫瘍科に詳しい動物病院になったのです。
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