イスラエル関連タンカーが武装組織に拿捕されそうになったのをアメリカのミサイル駆逐艦メイソンが阻止したそうです。

 

戦前からユダヤ資本家は、現代を旧約聖書的な世界観の写し世とするために頑張ってきた節があります。戦後はそれが顕著になります。やり甲斐なのか狂信的なこだわりなのかは分かりませんが、シオニズムを支持し、戦争になることを覚悟でイスラエルの樹立を承認したことはその最たるものです。壮大な目標があるからこそ結束できると言えばそうなのかもしれません。

 

戦後間もない時期は、ユダヤ教映画が全盛となりましたが、アカデミー賞を受賞した「サムソンとデリラ」という映画では、怪力のサムソンが最後にペリシテ人の神殿を破壊して息絶える時に、まだ幼いソウルを後継者に指定します。ソウル、サムソンです(だからサムスンがどうのと言っているわけではないんですけれど)。

 

今回日本一高い商業施設兼住居施設が、麻布台にできました。

 

これも、一種のランドマーキングであろうと思います。

 

といいますのも、麻布という地名がキーになっていまして、ユダヤ教と日本の神道に多くの共通点があることが指摘されていますが、大昔にさまよえるユダヤ民族が、荒野で即席の神殿を建てる時には、木材で柱を立て、その上に麻の布で大型のテントを張るようにしていたそうです。

 

麻布(あざぶ)が麻布(あさぬの)に見えたとき、ここだと思ったのではないでしょうか。ユダヤの有力者には神聖な麻への強いこだわりがあったはずです。

 

同じ地域に麻布中・高校という学校があって、政治家の谷垣貞一、福田康夫、与謝野馨、橋本龍太郎、平沼赳夫、広瀬勝貞、政治学者の藤井輝夫、藤原帰一、みずほの佐藤康博(敬称略)ら錚々たる卒業生を輩出している学校で、知る限りでは最も政治的影響力が大きい学校なわけですが、同じく麻布にこのような学校が設立され、戦後、優秀な教員が集まり、有力者の優秀な子息が集まり、卒業生が政財界で活躍しているのは、麻布が麻布であったからではないかと思うのです。

 

麻布台ヒルズの施主は森ビル株式会社であり、施工は三井住友建設です。これでますます麻布の重要度が増しました。一般にはなんのこっちゃか分かりませんが。

 

20世紀末に森首相が出てきて、2000年頃から森ビル株式会社が盛んに取り上げられるようになります。2003年には森ビル株式会社の六本木ヒルズが誕生し、ホリエモンが逮捕されたりなんかする事件があって、ヒルズ族という言葉が流行って、勝ち組の象徴になったりしました。日本の構造がアメリカ型に変わっていった時期でもあります。それは、ユダヤ富豪型というのか、かれらの希望型というのか。富豪的には格差を拡大する方向に日本もなって欲しいわけです。何故なら、彼らが一番怖いのは分配ですからね。

今回新たに麻布台ヒルズが出来たのですが、この一連の流れは、六本(たくさんの)木を建て、その上を麻布で覆ったと言っているように感じます。

 

彼らにとっては、日本は我々に想像以上に重要な国らしく、麻布台ヒルズは、11月24日の開業だったそうですが、その直前、23日だか24日だかにイスラエルが休戦に応じたのも、これを称えるためだったんではないかと考えてしまいました。