世間は南北会談の話題で持ちきりですが、先日、WBSで一定量の水を何度も使い回すシステムを開発をしたWOTAというベンチャー企業が取り上げられていて、代表の方もお若くて感心しました。
水処理というと、どうしても海水や雨水からと考えてしまいがちなので、使用済みの水を使用できる水にするというシステムが新鮮でした。
逆浸透膜を用いた海水淡水化の大まかな仕組みは、膜を設置した円筒形の装置に海水を入れ、他方から圧力をかけて膜を通し、塩分などをこして、純粋に近い水を得るというものです。海水側から圧力を掛ける際に、60kg/㎠前後の圧力を掛けるのだそうです。
それで、海水淡水化装置を稼働させるには、結構な電力が必要になるのだそうです。
それでこのことを思い出していると、ふと、この円筒形の装置がずっと小さくて(ちょっと太くて長めの水筒くらい。)、水が必要な時にだけ、水を作れたらいいとしたらどうだろうということを考えてみました。
いや、どうかすると、人力で海水を淡水化できれば、大規模な装置も電力も必要がなければ、緊急時でも対応できるし、新興国でも海水さえ手に入るところであれば、必要な時にいつでも水が手に入るのかなと。
圧力を掛けるためには、頑丈な構造でなければならないはずですが、海水を入れてガチャっと蓋をして、海水が入っている部分を隙間の無い面で押し込む仕掛けがなければなりません。
ここで、人力でどうやって高圧の圧力をかけるかというと、いわゆる工作用の人力機械でマンリキという機械があります。バーを通した長めのネジで対象物を挟み込むという機械です。このマンリキに似た装置を、逆浸透膜と反対側に設置して、蓋をした後にネジを回して、高圧を筒の内部に与えれば、一般的な海水淡水化装置と同様の効果が得られるのではないかと思います。コルク抜きと逆ですね。ジェイソンステイサムがサバイバルで使ったら絵になりそうな装置です。
持ち運ばないのであれば、少し大きめの装置も同様の仕組みで作れるのではないでしょうか。必要な時に、バーをテコにしてネジを回せば、マンリキ式に圧力がかかり、膜を通して必要な分だけ水が得られる。海水がすべて膜を通った後にはしおが残る。膜の部分は、何度も使用した後は、回して外して、膜だけ取り換えれるようにする。
海辺の砂漠で、一軒一軒、集落単位で持たせれば、場合によってはちょっとした浸透膜ビジネスになるのではないかと思います。