今年の海外遠征(その1) | かけがえのないゴルフ人生

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DGA(日本障害者ゴルフ協会)の事務局長をしています。お給料はなし、24時間のボランティアです。たくさんの素晴らしい障害者ゴルファーからもらう勇気と元気が活動の糧。障害者ゴルフの活動と日々見たこと感じたことを綴ります。



今年の夏は2回の海外遠征が控えている。

1回目は8月6日~8日にスウェーデンのマルメ市で開催される「2015スウェディッシュインビテーショナル」にDGAから2人の選手が出場する。

この試合は2006年から開催されている障害者プレーヤー上級者の個人戦。出場資格は男子はハンデ11.6以下。女子は16以下。EDGA(ヨーロッパ障害者ゴルフ協会)の障害基準をクリアしていることが基本条件。

加えて、今年からはパラリンピッックの正式種目入りを意識して出場資格が厳しくなっており、ゴルフが上手な障害者なら誰でも出場出来るというものではなくなっている。

過去の優勝者、世界ランク30位以内、各国を代表する障害者ゴルフ団体の推薦選手各1名という条件が新たに付け加えられた。

障害者ゴルフの世界ランクは正式なものがまだないから、世界の障害者ゴルフ選手権の成績から大枠でしか叩き出せないが、近い将来、公式世界ランキングができるだろうからそれを見越しての条件だろう。

また、各国を代表する障害者団体からの推薦者1名という条件にも意味がある。パラリンピックの正式種目になるためには各国の障害者ゴルフ団体の窓口は一つでなければいけないと国際パラリンピック委員会にアドバイスされている。

日本でも障害者ゴルフ界はいろいろと分かれていて、パラリンピックを目指してまとまらなければならないのに、さらに分かれようとする愚か者もおり、なかなかまとまらない。

実はこうした現象は日本だけではなく、イギリスしかり、アメリカしかり、オーストラリアしかり・・・で世界の障害者ゴルフ界も混沌としている。

それに歯止めをかけ、各国の窓口を一つにするために主にヨーロッパに障害者ゴルフトーナメントは「各国を代表する障害者ゴルフ団体を通してエントリーすること」と暗黙の不文律を設けている試合もある。

もちろん今年のスウェディッシュインビテーショナルは運営者とその件を確認し合って、日本はDGAから2名の選手を送る。

小林茂さん、小山田雅人さん、頑張ってきて下さい。

さて、この試合には私は付いてかないのですが、9月に米国アラバマ州バーミングハムで開催される2015NAGAチャンピオンシップには3人の選手に同行するつもりです。それについてはまた次回。