フジミ製「1/24 インチアップシリーズ No.105 マツダRX-8 Type S」製作の続きです。

ペースは遅いですが確実に完成に近づいています。

もう一息で完成なので、完成してから記事を上げようか迷ったのですが、前記事と間が空きすぎるのも良くない気がしたので経過報告も兼ねて記事を上げる事にしました。

 

先ずは雑談から。

私はプラモデルを作る時は実車についてよく調べます。

RX-8もオーナーになるつもりになってイロイロと調べています。

車体に関しては申し分ない車でありますが、問題はロータリーエンジンです。

まあ、維持するのは難しいエンジンであると言う印象が強いですね。

 

ロータリーエンジンには誤解も招く記事が多々ありますのでRX-8の数値を例に少し解説します。

よく言われる事で、1308CCなのに凄い馬力だ、とか、9000回転も回って高回転に強い、とかは誤解です。

あくまでもロータリーにしては凄いと言う事です。

 

まず、排気量の事ですが、ロータリーエンジンは三角おむすびみたいなローターがあり燃焼室が3個できます。しかし、車検証に書かれている排気量は一つの燃焼室だけの数値です。故にRX-8は、1回のサイクルを終了すると3924CCの吸排気をする事になります。そう考えると3924CCで250馬力はロータリーにしては凄いですが、レシプロの3924CCなら普通以下とも言えます。

 

ロータリーは高回転に強いと言うのも誤解です。

ロータリーエンジンは1サイクルにクランクシャフト(エキセントリックシャフト)を3回転回します。

対して4ストのレシプロエンジンは2回転です。

そうするとRX-8の9000回転はレシプロの6000回転相当の仕事しかしていない事になります。

レシプロで6000回転回せるエンジンは珍しくありません。

ロータリーにしては、凄い高回転ですが、レシプロでは大して高回転ではありません。

 

まあ詳しく書くと難しくなるので避けますが、燃費、パワー、耐久性、などは不利な条件が多いようです。

気になる寿命を縮める一因として、カーボンデポジット(オイルや燃料の燃えカス)の蓄積があります。

レシプロエンジンのピストンリングに相当するアペックスシール周辺に蓄積して、それが固着すると圧縮漏れを起こすのです。

カーボンデポジットの蓄積を避けるには、高級なエンジンオイルを頻繁に交換するとか、日常的に急加速やスピード違反をして燃焼温度が高くなるような運転を心がける必要があるとの意見もあります。実際、昨日もそういう感じの運転をしているRX-8をみかけました。

RX-8はあんまり欲しくなくなってきたなあ。

 

じゃあロータリーエンジンの何が良いか言うと、振動の少なさとコンパクトな事だと思います。

レシプロエンジンはピストンの上下動による振動を完璧に相殺する事は難しいのですが、ロータリーはエキセントリックシャフトに適切なウエイトを設ければローターの回転が作る振動を完全に相殺できるのです。

 

あと小ささも見逃せない部分です。

コスモスポーツが登場した当時なら重さでも有利だったかもしれませんが、現代のレシプロエンジンは軽合金が多用されているので、重さでの優位性は無いのですが大きさについては侮れません。

 

そんな理由からか、現在のロータリーエンジン搭載車は「マツダ MX-30 Rotary-EV」のみとなっています。

基本的に電気自動車なのですが、電欠時の非常用発電機用としてロータリーエンジンが搭載されいています。

非常用なので燃費の悪さは問題にならないし、コンパクトさはバッテリーの積載スペースを稼ぐ事につながります。

振動も殆ど無いらしいし、非常用発電機としては理想的なのではないでしょうか?

 

話は全然変わりますが、最近、面白いと思った事にマイクロソフトのAIに言葉で指示して絵を描くサービスがあります。

上画像は、そのサービスで描いた絵になります。

リンクを貼っておきました。

 

ここのテキストを入力する部分に言葉を入れて絵を描いてもらいます。

今、少し実演してみます。

「白いマツダロードスターを描いて下さい。」と入れてみました。

こんな感じの絵を描いてもらえました。

ディテールに変な部分もありますが、それはしょうがないです。

次は女の子を加えましょう。

「白いマツダロードスター、アジア系の女性がもたれている」と入れてみました。

 

こんな感じの絵を描いてもらえました。

次は背景を指定してみます。

「白いマツダロードスター、アジア系の女性がもたれている、富士山の麓を背景」と入れてみました。

 

こんなのができました。

面白くないですか?

 

では、そろそろ模型の記事を始めます。

 

前回の記事を書いている時に気がついた前輪とバンパーの隙間が大きすぎる事案は、やはり対策する事にしました。

細く切った1ミリのプラ板を2枚重ねて接着してみました。

もう1枚重ねた方が良かったとも思いますが、控え目にしておきました。

 

塗装後の写真ですが、まあ及第点になったと思います。

 

シャーシーは大味な再現な事もあって塗り分けする気もしないので全体を黒で塗装して、ディスクブレーキとマフラーのタイコを銀で塗るだけにしました。

 

内装も黒で塗っておきました。

イロイロと怪しい再現なので気が乗りませんが、後で少し色サシしておこうと思います。

 

マツダRX-8は2003年の発売ですから、後の窓ガラスにはスモークが入っています。

スモークグレーを吹き付けたのですが、まあ失敗ですね。

先に黒枠を塗ったのもいけなかった。

失敗した経緯は、最初に薄く吹いた際にホコリが混入しました。

それをペーパーがけで取り除いて上塗りしたら、ホコリを取り除いた部分がムラになり、更に厚塗りしたら、より酷い状態になった感じです。

シンナープールに漬けてやり直そうとも考えましたが、内装を黒系にすれば大して目立たないので、このまま進める事にしました。

 

ボディカラーは現在のマツダの象徴的な色であるソウルレッドで塗る事にしました。

RX-8が新車販売されていた当時には存在しない色ですが、この色にオールペンするマツダ信者は多いので、まあ良いでしょう。

塗料は、ソフト99のボデーペンにズバリの色がありますので、それを使います。

実車の補修用塗料ですがミスターカラーの薄め液で希釈すれば、プラモデルにエアブラシ塗装できます。ただ、強い溶剤が含まれているかもしれないので、下塗無のプラ地肌に直接塗るとダメかもしれません。試していないので確かな事は分かりませんが用心するに越した事はないでしょう。

 

現在、ボディはここまで仕上がっています。

窓ガラスや小物類の接着も終えています。

 

後ろからも。

塗装を終えてから気が付いたのですが、屋根の両脇に入るモールは実車ではボディ色のようです。

タミヤエナメルで色サシしたので拭き取る事も出来ると思いますが、まあオールペンした設定ですから気にしない事にしました。

まあ、ソウルレッドの純正部品は存在しないので黒い車の部品を流用する事はありえると思います。

 

せっかくなので、シャーシーを付けてみます。

このキット、ディテールは大味ですが、ぱっと見は悪くない気がします。

まあ、ワイパーブレードの角度がおかしいし、ドアミラーが跳ね上がっているのも変ですけどね。

 

もう少しで完成できると思います。

今日はここまで。