現在、原付二種スクーター「スズキ アドレスV125G」の補修塗装を行っています。

購入から12年経過し、それなりにボロッちくなってきたので、プラモデルで培った技術で綺麗に補修してやる事にしました。

今回は未塗装グレーのプラスチック製カバーとリアフェンダーを黒く塗ってみる事にします。
完成している物をバラして塗る行為は、完成品フィギュアや鉄道模型のリペイントと同じ様な作業だと思います。
 

マスキングで塗る事も出来るかもしれませんが、バラして塗る事にします。

一遍に全部バラすと大変だと思うので、先ず後半分、次に前半分と分けて作業する事にしました。

シートの下部分と言うかトランク周りの外装は簡単に外す事が出来たのですが、リアフェンダーが曲者です。

上写真のように前にも伸びていて燃料タンクを支える役目もしています。

 

フェンダーと燃料タンクはくっついたまま外す事にしました。

燃料ホースも二か所外す必要がありますので燃料を抜く事にしました。

灯油ポンプで一時的に焼酎の4Lペットボトルに移します。

そのまま保管は危険なので、すぐに自動車の燃料タンクに移し替えました。

 

サスペンションも外す必要があります。

スクーターですから、センタースタンドはエンジン駆動系ブロックに付いています。

故に、サスを外すとセンタースタンドで車体を支えられなくなるので、先日買ったバイクスタンドを使いました。

 

燃料タンクと一体化した状態で外れました。

パチンと嵌り込んでしるので、意外に分離するのは大変でした。

 

最終的にはタイヤレバーでこじって外しました。

この後、中性石鹸で綺麗に洗いました。

紫外線とかによる経年劣化で痛みの激しい部分もあり、そういう部分は耐水研磨紙でやすりがけも行いました。

 

塗装は缶スプレーで行います。

最初は右のホルツでやろうと思ったのですが、シリコン変性アクリル樹脂のラッカースプレーが良いらしいとの情報を見て。左の関西ペイント製シリコンラッカースプレーを主に使う事にしました。

因みに、今回塗るパーツは裏面にPPの刻印があるのでポリプロピレン樹脂と思われます。

当然ながらプライマーの下塗りが必要なので、それにはミッチャクロンを使いました。

 

 

大きさ的に家の中では無理です。

適当な紙を敷いて外で塗りました。

缶から直接に吹くとミッチャクロンはタレやすいです。

模型に使う時は、瓶にとって薄めてエアブラシで吹いていたのですが勝手が違いますね。

厚塗りする必要は無いのですが、パラパラっと薄く吹いても、まんべんなく塗れている感じがしないので、つい分厚く塗ってタレてしまいます。

 

因みに、最初はホルツの缶スプレーで塗っていたのですが、ホルツで塗った部分もシリコンラッカースプレーを塗り重ねました。

まあ、とりあえず後半分のパーツは塗り終えました。

 

塗装したパーツは数日かけて乾燥させましたので、組立作業にに入ります。

 

先ずはリアフェンダーに燃料タンクをはめ込みます。

外す時は難儀しましたが、付けるのは簡単でした。

 

車体に取り付けました。

燃料ホース、配線、リアサスペンション、なども元通りにします。

ホースや配線の取り回しに迷いましたが、バラす前に写真を撮っておいたので、それを参考にしました。

組んだら、ガソリンを入れてエンジンが始動できるか確認しました。

燃料漏れが無いかも確認しておきます。

 

残りの部品も取り付けました。

試運転で近所のスーパーに買い物に行ったのですが、隣に新車っぽいアドレス110が停まっていました。

それの未塗装カバーの色は黒そのもので、今回塗った部分と同じ感じでした。

たぶん自分のアドレスも新車の時は黒かったのでしょう。

12年で、ずいぶんと色あせたものです。

少し休んだら前側も塗ろうと思っています。

 

今日はここまで。