カトー製の客車に自作の室内灯を付けてみました。

カトーとトミックスのNゲージ車両にはオプションで室内灯ユニットが販売されています。

しかし、価格的に割高感がありますし、光り方にも偏りがあるので、自作する意義はあると思います。

本題に入る前に、2社の現行製品を研究用に買ったので、まずはそれらを紹介します。

 

先ずカトーの室内灯からです。

上写真が、今回買った室内灯セットの内容物です。

発光部本体、配線用の金具、天井に装着するプリズム、間接照明再現用のオレンジ色のフィルター、が入っていました。
 
こんな感じで取り付けます。
周りが明るいので分りにくいのですが、発光中です。
光源から離れるほど屈折反射する部分が密になっています。
 
ボディを付けるとこんな感じ。
光源が右端にしか無いのがバレバレです。
 

次はトミックスです。

カトー製品は発光部が別部品でしたが、こちらはプリズムにLEDが組み込まれています。

付属のシールは遮光シールで、明るさのムラを調節する為の物です。

 

カトー製品との比較。

屈折反射する部分が密に配されています。

 

発光部分の接写です。

赤丸を付けた部分にLEDがあります。

 

こんな感じで発光します。

 

ボディを付けるとこんな感じ。

発光部の周辺が明る過ぎです。

 

発光部分に遮光シールを貼ってみました。

少し不自然な感じは残りますが及第点かと思います。

 

カトー製品を装着した車両と上下に並べて撮影してみました。

やはりトミックス製品の方が明るさのムラは少ないですね。

とりあえず今回は、カトーの車両用に室内灯を作ってみる事にします。

 

試行錯誤の結果、上画像の物が出来上がりました。

LEDは白色チップタイプの物を12個使用しました。

4年前に買った100個入り420円の物ですから、計算すると50円分になります。

 

一か所に方向を変えて2個づつ配置しました。

前進と後進では、電気の+と-が逆転するので一か所に2個使う事にしたのです。

故に、12個のLEDを使用していますが、同時に発光するのは6個となります。

 

この部分を純正室内灯ユニットの取付部分に差し込みます。

 

反対端には抵抗を配置しました。

点灯時の電流と電圧を測定した結果200Ω程度が適当と分かったのですが、手元には100Ωの物しか無かったので2個使う事にしました。

 

こんな感じで取り付けます。

 

カトー純正(上側)と自作品(下側)の比較です。

隣のLEDとの中間が若干暗くなりますが、まあ均一の明るさと言って良いと思います。

 

基本形が決まったので、純正品を付けていた車両用も作りました。

内装が違うので、それに合わせて抵抗が付く基板の位置を変えました。

 

電球色に見えるフィルターを作ってみました。

紙に薄く溶いたニスを染み込ませただけです。

見ての通り隙間に挟んでいるだけなので簡単に取り外せます。

因みに、この車両(ナハフ11)は旧型客車に分類されますが、登場時から蛍光灯装備なので、白色の方がリアルと言えるかもしれません。

 

室内灯は出来上がったのですが、この青い車両のテールランプの暗さが気になりはじめました。

ついでに改修する事にします。

 

分解してみました。

LEDを明るい物に交換します。

この車両は20年以上前に買った物ですから、当時は明るいLEDが無かったのだと思います。

 

手持ちは大きめのLEDしか無かったので所定位置に入るように削りました。

 

元のLEDとの明るさ比較です。

写真では黄色く見えますが、実際には赤く光っています。

明るいけど消費電流は少ないです。

消費電流が少ない事は発熱も少ないと言う事です。

 

交換しました。

 

点灯テストです。

茶色の車両と同じくらいの明るさにしたかったのですが明るくなりすぎました。

でも、しばらくはこのままで様子をみてみます。

 

部屋を暗くして撮影してみました。

良い感じなのですが、もっと両数が欲しいですね。

まあ、性能で考えればサードパーティから良い製品が出ているのですが、1両100円以下の材料費で作れる事には意義があると思います。

 

今日はここまで。