今回は、ガンプラではありません。
殆どのスケールモデルは、はっきり言ってガンプラに比べれば簡単(もちろん極めるのは容易でありませんが)ですので、ガンプラ専門の人も、偶には他ジャンルを作ってみると良い気がします。
 

 

フジミ製のプラモデル「1/24 スズキアルト」を作った時の記録です。
定価1、900円(税別)のキットです。
プロトタイプは、2代目アルトの後期型(1986年 - 1988年)です。

もちろん昔のキットの再生産ですから、出来なんて良いわけありません。

 

 

箱絵は格好良すぎです。

本物はもっと格好悪いです。

ちなみにキットは、ツインカム/ターボ/ワークスの選択式になっています。

私はKeiワークス実車のオーナーですので、当然ワークスとして作ります。
 

仮組してみました。(エアロパーツは付けていません。)
合いが悪いです。
フジミ製品では、いつもの事ですが、プロポーションが変です。
あと、ウインカーやフォグがバンパーと一体成型で実感に乏しいと思います。
 

やはり全体的に合いが悪いですね。
 

裏面は完全にダイハツ車です。
エンジンがサブフレームに載っている事と後ろがトレーリングアーム式のサスペンションですから、車に詳しい人なら一目瞭然です。

 

真横です。
シャーシーが長すぎて引っ張られている感じがしますし、タイヤがホイールアーチの中心から随分と外れています。
 

概ね問題点が分かったので改修作業に進みます。
まあ、ボディ形状はどうしようもないのですが、車輪のセンターくらいは調整できるでしょう。
現状の前輪位置は、こんな感じです。
かなり後ろにずれています。
 

バンパーとシャーシー、双方の取り付け部を削って、前に詰められるようにしました。
このくらいなら及第点でしょう。
 

窓の底辺に何も無いのは変です。
ウェザーストリップ(窓やドアの隙間を塞いで風雨が吹き込むのを防ぐ部品)を再現しようと思います。
 

エバーグリーンの帯状のプラ材をラッカーシンナーで接着してみました。
窓ガラス固定用のダボと切り欠きが隠れるので一石二鳥です。
 

エアロパーツは別部品になっています。
リアスポイラーは塗装後に木工用ボンドで接着する事にしました。
当然、このパーツも合いが悪いので、予めフィットするように修正しておきます。
 

サイドのエアロパーツも塗装後と思ってたのですが、合いが悪すぎて無理と判断。
力ずくで接着しました。
接着剤のはみだしは、ヤスリがけで対応します。
 

鍵穴にドリルで穴をあけました。
塗装後に銀色に塗ったプラ棒を接着する予定です。
 

フォグライト部分に穴をあけました。
レンズには、ウェーブのHアイズを入れてみようと思います。
 

塗装に進みます。
サーフェーサーを塗りました。
 
ボディ色は、Mrカラー69番グランプリホワイトにしました。
 
エアロパーツを塗り分けます。
吹き付け塗装をする場合、マスキングは、縁だけでなく大きく覆う必要があります。
しかし、塗り分け線が複雑な形の場合は、テープだけでは面倒くさいです。
そこでマスキンゾルの出番となります。
 
自家調合のシャンパンシルバーを吹き付けました。
金を入れ過ぎた気がしますが、こんな色だったような気もします。
もう実車は全くみないので確かめられません。
このまま進めます。
 
バンパーも同じ色で塗ります。
メタリック色ですので、クリアーを上塗りして光沢をだします。
 

デカールを貼ってから光沢クリアーを吹き付けます。
 

ボディ塗装を磨きます。
実車用のコンパウンドをかけてから、タミヤのコンパウンドで磨きます。
デコボコしてしまった所は、1500番の水ペーパーをかけてから磨きます。
私はカーモデル専門ではないので凝った事はしません。
 

テールレンズもエアブラシ塗装します。
マスキングが面倒くさいですが、こういう部分がキッチリしていると実感的になります。
 

まあ、成功です。
 

細部を塗り分けて、小物類を取り付けました。
完成が近づいてきました。
 

内装も少し塗り分けておきます。
シートのピンク部分を塗りました。
格好悪いのですが、こんな色だったような気もしますね。
 
ダッシュボードは適当なグレーにしました。
実際、こんな感じの色の車が多い気がします。
簡単に済ませてしまいましたが、これで内装は完成とします。
これを車体に組み込んで、本当の完成にします。
 
ここから完成写真です。↓
 

これで完成にします。
いかにも本物に似ていない気がするのですが、他の車種に見える事も無いので、まあ許容範囲でしょう。
後で考えると、顔と言える部分、ライトとグリルの辺りは、改修の余地がありましたね。
 

このキット、接着剤不要を謳っていますが、そのままでは固くて組めません。
勘合を緩める加工をしながら組む必要があります。
 

くるっと一周撮影してみます。
正面の改修箇所は、フォグライトです。
レンズ部分に穴を空けて、Hアイズとガンプラのバーニアで再現しました。
なんかプロジェクターライトみたくなりましたが、塗装表現よりはマシだと思います。
 

ウインカーとサイドマーカーはクリアーパーツでないのが残念です。
 

素組みだとタイヤ位置がホイールアーチの中心より後ろにずれてしまうので、シャーシー全体を少し前に付くよう加工しました。
 

鍵穴部分に穴をあけて、キーシリンダーを銀色に塗ったプラ棒で表現しました。
面相筆で色サシするより簡単綺麗に出来たと思います。
 

リアスポイラーは、窓枠ゴムの塗装の便を考えて、塗装後の接着にしたのですが、なんとなく歪んだ感じになってしまって残念です、
元からのパーツ形状も左右対称になっていなかった気がします。
 

マフラーは排気口付近のパイプだけ、バンパーにくっついた状態でモールドされています。
切り欠きを黒、パイプを銀にしただけですが、ぱっと見では意外にらしく見える気がします。
 

前輪タイヤとホイールアーチとの隙間が多めですが、本物の前輪はステアするので多めになっているのが普通だと思います。
まあ、これで良いのでしょう。
 

そうそう、最初、シートのピンク色は格好悪い気がしたので省略するつもりだったのですが、今は塗って良かったと思っています。
 

小型乗用車代表としてHCR32スカイラインと並べて撮影。
当時の軽自動車と小型乗用車は、こんなに大きさが違います。
それにしても、スカイラインはノッペリしちゃって模型映えしないぞ。
プラモデルだとアルトの方が格好良いですね。
 

ミニクーパーと撮影。
幅は同じ位、背丈と全長はミニクーパーの方が小さいです。
 

まあ、カーモデル専門でやっている人の作品と比べると物足りないのではないかと思うのですが、私的には及第点以上で仕上がっています。
 
今日はここまで。