【姉】犬と猿。 | (有)毒グモ女。

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---たまにゃあ毒ぐらい吐かないとやってらんないわよっ---

 

 

 

姉は自分のことを

動物に例えるなら 「犬」 だと

常々よく言っていた

 

 

 

だとしたら

アタシは間違いなく 「猿」 だ

 

 

 

姉とは実際に血の繋がった姉妹ではあるけど

かれこれ7年半ほどの間

一度も連絡を取り合っていない

 

 

 

そもそも姉とは昔から

他人からクスっと笑われるほど

自分らでも驚くほど

何もかもにおいて全く似た部分がなく

 

 

 

顔も、性格も、考え方も、生き方も、体型も

似ていないというより正反対と言った方が正しい

産んだ母親が呆れるほどだからよっぽどだ

 

 

 

アタシが YES と思うことが

姉にとっての NO だったりするのは

ほぼ日常茶飯事で

意見が合致したことなんて数える程しかなく

 

 

 

例えば一緒にランチするとして

イタリアンが食べたい!と

珍しく意見(というか希望)が合致しても

 

 

 

じゃあ、とアタシが美味しいと思う店に連れて行けば

姉は 「マズい、来なけりゃ良かった」 と文句を言い

姉のオススメする店についていった時も

美味しいだなんて思った試しは1度もない

 

 

 

何もかもにおいてこの調子なので

お互い大人になって縁遠くなったのは

ごく自然なこととも言える

 

 

 

だって一緒にいるだけで

不快極まりないから

 

 

 

姉はそもそも子供の頃から

ありえんぐらい意地悪というか底意地が悪く

異様なほどのプライドエベレストで

他人の不幸は蜜の味~と感じれるような奴

 

 

 

そんな性格ゆえ

子供の頃は友達がほとんどいなくて

アタシに何かあるといつも嫌味ったらしく

「友達に助けてもらえばぁ?」 と言い放ち

ニラニラと不幸ウォッチを楽しんでいたほどで

 

 

 

身内の恥な気がして気が引けるから

あまり言いたかないが

息を吐くように嘘を吐き

人の物と自分の物の区別もつかない

盗癖持ちだったりもする

 

 

 

そんなこんなで

年老いた母親が亡くなり

アタシの夫が急死した辺りから

とある決定的な衝突を経て疎遠になったんだけど

 

 

 

最近になって偶然

姉の本性を知るアタシの幼馴染経由で

姉のTwitterとFacebookを発見した!との情報が

今年の夏頃に舞い込んできた

 

 

 

開けてはいけないパンドラの箱のような気がして

ずっと開かずにいたんだけど

先日ついに魔が差して覗きに行ってしまった

 

 

 

・・・まさにパンドラの箱だった

見なきゃ良かった

無駄な好奇心なんて発揮するもんじゃないわ、、

 

 

 

肩書や自己表現力で

どんだけ武装してみたところで

持って生まれた性質ってもんは

一生変わらないんだろうな、と

つくづく思い知った気がする

 

 

 

寧ろ年齢を重ねて

ますます狡猾になるというか

自分の過去を知る人を切り捨て

何も知らない人を敢えて選んで関わりながら

 

 

 

偽りの自分史を騙り

善人を演じ続けることに

何の疑問も感じないんだろうか

ある意味、末恐ろしい奴だとも言えるわな

 

 

 

今の姉にとって

過去の色々を知り尽くしてる妹は

最も避けたい存在であろうことは間違いなさそうだ

 

 

 

無論アタシの方から暴露して

ゴタゴタを巻き起こす気なんかサラサラないし

姉の嘘を暴いて事実を問い質す気なんかも一切ない

 

 

 

んな面倒臭いことやらなくても

自分でやらかしたことはいずれ自ら刈り取る事になるし

嘘は時に方便にはなっても実ることなどまずないのだから

 

 

 

神様はちゃーんと見ているのだよ

 

 

 

彼女とはこの先

余程のことがない限り

二度と関わり合うことはないと思う

昔のように姉のケツ拭き要請が巡って来ない限りはね

来ても今度こそ真顔で断りますけども

 

 

 

自分の葬式にすら来てほしくない人間が

まさか自分の姉だなんてねぇ

笑えないけど、幸いにすら思う ←本音