痛みをこらえて

汗びっしょりの愛妻さん。

 

私は

乾いたタオルと  蒸しタオルで  

全身を拭き 

腰をさすり

 介抱を続けた。

 

間もなく

医師と看護師が

到着した。

 

クスリ3包を飲ませ

20分近くが経過したこと、

 

見たこともない痛がりようだと

伝える。

 

医師は頷き

『後10分待って、痛みが止まらないようなら

その薬、

あと2包追加しましょう。』

 

その間、

この痛みに対応する新しいクスリを

取り寄せましょう、

パソコンに向かった。

 

「処方箋」薬局に送信。

念のためとして

電話も入れた。

 

数分後

痛みが治まる様子が見受けられない愛妻さんに

医師が再度訊く。

『痛みは?』

 

やはり

声が出せない愛妻さん

 

息声で

『痛い!!』

 

クスリが2包追加されて

 

30分も過ぎただろうか

薬剤師が到着。

新しい薬が届いた。

 

これで愛妻さんの苦しみが治まる。

不思議な

安堵感が流れた。

 

 

 

2023.11.8  18時過ぎ