11月8日・昼~夕

 

仕事中

なんだか

胸騒ぎがする。

 

仕事が手に付かない。

 

15時過ぎころ

仕事を切り上げて

自宅に戻る。

 

インターホンに

反応がない。

 

ドアのカギを自分で開けて

自宅に飛び込む。

 

ドアを開けると同時に

 

「愛妻さん!!」

叫んでいた。

 

ベッドルームに飛び込む。

 

床に座って

ベッドにうつ伏せになっている愛妻さん。

 

ベッドに上れず

そのままうつ伏しているのが

見て取れる。

 

「どうしたッ?!」

 

返事がない。

 

「痛い?」

 

うつ伏せのまま

頭を振る愛妻さん。

 

やっぱり…

 

俯せた体を起こして

「ベッドへ上ろうッ!?」

身体を持ち上げようとして

驚いた

 

全身が汗で熱い。

 

全身

汗びっしょり。

 

その瞬間

痛みの強さが分かる。

 

長時間

痛みと闘っていたことが分かる。

 

「クスリ、、、飲んだ?」

 

愛妻さん、

俯せたまま頭を横に振る。

 

枕元にあるクスリを

1包

封を切り

飲ませる。

 

これだけでは効くはずがない

 

もう一包飲ませる。

 

更に

もう一包飲ませる。

 

愛妻さんも

素直に飲んでくれた。

 

そして

ベッドに上らせて

身体を横にし

…枕を当てた。

 

お腹を抱えて

身体は

丸まったままだ。

 

自分では動けない愛妻さん。

 

「先生、呼ぶよ!」

 

縦に

何度も頭を振る愛妻さん。

 

私はスマホを取り

訪問診療医師の

「緊急連絡先」を

押した。


「先生、今来てくれるって。」

 

 

一言も

声が出せない愛妻さん。

 

息声で

 

『痛いッ!(>_<)』

 

 

 

2023.11.8  16時ころ