程なく

救急車のサイレンが

聞こえた。

 

私は

愛妻さんの背中をさすり続けていた。

どうする事も出来ないもどかしさ。

 

それにしても

このサイレンの音が聞こえる迄の

時間の長さ。

「救急車、何やってるんだろう」

苛立ちに八つ当たり。

 

救急隊員が

自宅にナダレ込む。

矢継ぎ早に

質問攻め。

 

愛妻さん

答えられないで

頭を振るだけ。

 

「すぐ近くの大学病院へお願いします。」と私。

 

間もなく連絡が取れて

その大学病院へ救急搬送。

 

私も、

同乗して病院へ向かった。

 

2021年10月5日

19時15分