今回は病院内でのお話。

まぁ病院に限らず施設でも同じ事ですがお迎えの病院によって若干手順が違います。

まず困るのがお迎えの病院・施設によって搬出口が違うこと。

当然建物の作りが違うので寝台車を着ける場所が違うのは仕方がないのですが場所によって霊安室の外に着けたり病室内までストレッチャーを転がしながら行ったり、着いたらインターホン押さなければならなかったり守衛に一言、言いに行ったり勝手に入って行っても良かったりと様々です。

なのでよく行くお迎え先の搬送車駐車場所や手順を頭に叩き込まなければなりません。

正直厄介です(泣)

間違えるとお迎えが遅くなったり最悪、病室側からクレームがきたりします。

病室に迎えに行くと殆どが簡単な処置を済ませてありベッドの横にストレッチャーを着け、看護士に協力してもらいながらストレッチャーに移し換えます。

因みにしっかりした搬送業者ならばその時「いちにのさん!」とは言いません。
「せーの!」と、言います。
何故かはよく解らないのですが「いちにのさん」はあまり良くは聞こえないからでしょう。まるで荷物を運ぶイメージを連想させるからだと思います。

後は寝台車に乗せて搬送先までお送りするだけですが、ここで遺族の経験がある方ならおわかりだと思いますが、寝台車に遺族・身内の方が1人乗る事が多いと思います。

搬送業者の立場からみたら乗っていただいた方が道案内になるのでそれはそれで良いのですが、本音を言うと「乗ってほしくない」です。
カーナビが無い時代ならまだしも今はカーナビ・スマホ・タブレットが有りますので道案内は基本的には要らないです。

更に遺族が同乗すると近距離ならまだしも中・遠距離になるとはっきり言って苦痛です。道中一言も話せないし車内は沈黙の重い雰囲気が延々と漂います(当たり前ですが)
しかも運転は細心の注意を払わなければなりません。ちょっとした段差やマンホールの蓋ですらなるべく避けて、スピードは法廷速度厳守ですから。
ブレーキのかけ方1つみても極端な話、コップの水を零さないような気構えで運転しないとなりません(泣)

だから乗ってほしくはないのです。

乗らなければそこまで神経尖らせなくても良いわけですからね。

勿論、乗らなくても安全運転は絶対ですけど。

中には「え、乗らなくてもいいの?」と言う方もいると思いますが生きた人は乗らなくていいんです(笑)
乗ってほしいのは「死亡診断書」です。

遺体と死亡診断書はワンセットです。

先にも書きましたが遺体だけの搬送は「法律違反」です。最悪捕まります。搬送業者が。

個人で搬送したとしても死亡診断書は遺体と一緒に。
最悪捕まります。運転手が。

因みに罪状は「死体遺棄罪」だそうな。

ちょっと話はそれますがこの「死亡診断書」、ご存知の通り日本広と言えども医者しか出せません。しかも「この人は確かに死んでます」と言う御墨付きの書類。
これが有るから寝台車の運転には二種免許が要らないのです。法律上、人は死んだら物扱いになるからです。

ここで感の言い方は「それじゃ遺族が乗ったら駄目なんじゃないの?」と言う疑問。少しグレーなとこではありますがまぁギリギリセーフと言ったところでしょうか。
お金を貰って生きた人を運ぶと二種免許が必要ですがご遺族が同乗してもその分の料金はいただいていないので業務的には問題ないかと。
あくまでも物(遺体)を運んだ分だけの料金しか貰わないので、同乗者はオマケですね。

ですので死亡診断書さえ預かれば乗らなくていいです。