搬送作業に必要不可欠な物。その代表格として有るのが「ストレッチャー」
殆どの方が知っているが実際に操作したことがある人は医療関係の方と救急隊、そして搬送業の人達ぐらいではないかという珍しい物。

作りはいたってシンプル。しかしシンプルが故にちょっとした操作方法を間違えるととんでもないことになる。

因みにこのストレッチャー、一般には需要が殆ど無いせいか金額が高い!
形や作りも多種多様で担架に車輪が付いていればそれはストレッチャーとよんで言いと思う。

ストレッチャーは少ない人数で楽に傷病者を動かすことが出来るとても便利な道具。

ただ幾つか欠点もあります。

まず一つ目は「車輪が小さい」と言うこと。
硬く平坦でツルツルした路面を転がす分にはとても楽なのですが路面がザラついていたり砂利道や土の上では殆ど使い物になりません。

二つ目に「大きさ」です。
当たり前ですが傷病者を横に寝かせたまま使用するのがストレッチャーですからそのまま車等に乗せるには通常の車では不可能です。
ワゴンやバンなどの後部がフラットになる車でないと乗りません。
さらに最低でも車内後部は長さ2m以上確保できないと乗らないでしょう。

さらにこのストレッチャーを車に乗せるには車内に専用の台が必要です。
無くても乗せられますが、乗せたり下ろしたりする際に車に傷が付いたり搬送中もストレッチャーが安定せずご遺体がガチャガチャと動いてしまいます。

三つ目が「シンプルな構造」

もちろんシンプルと言っても頑丈で100kgの人を乗せても大丈夫。
リクライニングが出来るストレッチャーも有りますがそれでもシンプルな構造です。
ただ注意しないとならないのは車からストレッチャーを下ろすとき。
ストレッチャーはその構造から乗せるときは車輪の付いた足が勝手に畳まれてます。逆に下ろすときは勝手に下がります。
この下ろすときの勝手に下がってくる構造が自由落下なので扱いを間違えると車輪の足が伸びきらない状態になりロックがかからず最悪、遺体の頭側から下に「ガシャン!」と落ちてしまいます。

救急隊は勿論、葬儀屋としてもやってはいけない事案の1つですね。

これが新人だとなかなか上手くできない人が多いです。

何度か行えばそれなりには出来るようになりますが、それでもストレッチャーの構造や仕組みを良く理解していないと突然「ガシャン」と言うアクシデントが発生します。

葬儀屋で使うストレッチャーはリクライニング機能無しの物ですが、どんなストレッチャーでも台座部分と担架部分が分離する構造です。
ご自宅に安置するときなどは車輪が付いた台座ごと上がれませんので担架部分を切り離して搬入します。

この遺体の上げ下ろしがあるので搬送の時は必ず2名以上必要になります。
逆に言えば遺体の上げ下ろしさえ無ければ1人でも可能な仕事です。

棺を乗せる「霊柩車」はドライバー1人の場合も有りますが、これは棺を運ぶのは基本的には当家の方々が行う習慣な為なので1人でも可能なのです。

ストレッチャーと言っても以上のように最新の注意をはらわないとならない物なんですね。