翻訳会社で翻訳、校正(訳文チェック)、トライアルの採点を担当してはや4年・・・
最初は旅行やマーケティング関係の翻訳者として契約していたものの、偶然?校正をやってみないかとの声がかかり、
トライアルに通ってからはほぼ訳文のチェックにまわっています重要な案件の場合はたまーに翻訳することも。
個人的には以下の4つの点に気をつけてチェックしています
1.原文に忠実な訳に仕上がっているか?
(除了~還…といった呼応関係の訳し方や修飾関係が適切か)
2.訳文に誤字脱字、訳漏れや文法エラーがないか?
(ら抜き言葉はもってのほか!「〜たり」は繰り返して使うなど、口語では意外と抜けてしまう部分もしっかりチェックでもこれはWordならF7キーを押せばある程度はチェック可能)
3.訳文だけを読んだ時に不自然な文になっていないか?
4.固有名詞の訳し方は適切か?
(例えばヴェネツィア国際映画祭は中国語だと威尼斯電影節になります。中国語を見て直接訳そうとすると「国際」が抜けるので要注意!
金獅子賞も中国語では金獅賞)
そして翻訳で難しいな、と感じるもののなかに
メニューの翻訳 があります
例えば
・佛跳牆
・豆花
・滷味
・肉圓
・碗粿
など、なかなか一言で的確に表現できるような
「これ!」といった訳語が見つからないこともしばしば
そもそも豆花って豆乳を食用の石膏で固めたものだから「豆腐プリン」と訳すと
日本人の想像する「プリン」の食感とは少し違ってしまうし・・・
その他、食材をいくつか合わせた料理の場合、
全部の食材を羅列するわけにはいかず
何をとって何を残すのか
味付けはどうなのか、添えてあるのか和えてあるのかなど考えることはたくさんあります。
なので、外出先でもメニューに日本語が書いてある場合はつい中国語と見比べてしまいます
この訳上手だなぁと感じたのがこちら
ごちそうサラダ キヌア&テリヤキチキン
と訳す
そう!大事なのは「キヌア」と「イモ(どんな種類の芋か?」が入っていること。
でも食材を3つも並べるのはくどすぎるんです。
だからそれを「ごちそうサラダ」として言い換えた・・・ということですね
私としては、とても適切でついオーダーしたくなってしまいそうな訳文だと思いました
でも、こんなのもあります。
が
ハムチーズバーガー
に!!
はぁぁあああ!?英語もHum fortって・・・印刷する時誰も気づかないもんなの?
こんなことを繰り返しつつ、
さらに人を惹きつける訳文が書けるよう意識して
明日からまた仕事頑張ります