十年一昔と音楽と文化について
2010年。
21世紀になって10年。
「十年一昔」というがミレニアム騒動ももう一昔前、昔話ということか。
世間では文化などを10年単位で括ることが多い。
特に我々のようなポピュラー音楽の世界では60’Sとか70’Sとかで音楽的ブームや傾向を分けることが多々ある。
別に10年毎に音楽的傾向がバカっと変わってしまうわけではないのだが確かに10年区切りの年代によって傾向は変化している。
00年代は今年で終わり。
10年周期の最後の年だ。
ということは来年はまた新たな波が来るはずだ。
その波を敏感に察知して準備ができている者だけがその波に乗ることができる。
この10年、我が国の音楽の世界は腐敗してきた。
ここ最近の不景気に同調し音楽の世界まで不景気だと言う始末。
不景気の根源はアメリカ経済の不調にあるのだがアメリカではコンサート動員は減ってはいないしベテランから若手まで元気だ。
日本では音楽が商品化されすぎているのが最大の理由だろう。
電化製品や食料品と同じレベルで消費される。
「商品」なのだから景気のあおりを受けるのは当たり前だ。
欧米では音楽は「文化」だということがしっかりと認識されている。
生活(人生)との密着度も高い。
日本では楽曲そのものみならず歌い屋さんや制作者までもが「商品」だ。
「商品」であるがために勘違いしたりさせたり(意図的であるかどうかはさておき)して商品価値を高めようとする。
テレビの歌番組などで司会者が全ての出演者達(10代のアイドル達をも)を「アーティスト」と呼ぶのには吐き気すらする。
アマチュア相手のライブハウスでも然り。
アマチュアのシンガー達を「アーティストさん」と呼ぶ。
馬鹿過ぎる・・・(まあ、これに関してはライブハウスにとって本当の「お客さん」は聞きにくる人達ではなく出演するアマチュアシンガー達なのだから彼らをもてはやして勘違いさせた方が経営的にプラスだからなのだろうが)。
そういう連中は新しい波に乗ってる気になっているが実は波に飲まれているということに気付かないまま流れていくんだろう。
さて今年、2010年。
来るべき次の10年に向けて何をどうすればいいのか自ずと答えは出る。
00年の最後の年であると同時に10年代のカウントダウンが始まったわけだから。
次の波はすぐそこまで来ている。