全日本選手権筑波大会が終わりました。



事前テストから好調な豊島怜は金曜日の練習走行でも常にトップ6入る高いアベレージを見せ初日は総合4番手。しかし翌土曜日は朝から雨となりウエットコンディションでの予選。


筑波でのレインタイヤデータは地元ですが無い状態で予選に臨みましたが、心配をよそに豊島怜と藤田拓哉が序盤から良いペースでタイムを詰めていきます。

予選中盤までは豊島怜と藤田拓哉で2-3 番手と揃ってフロントロー獲得かと思わせましたがライバル達も終盤にタイムを上げて来て雨なのに100分台の激しい争いになりました。


予選結果はベストタイムで土曜日のヒート1決勝のグリッドが決まり、セカンドタイムで日曜日のヒート2決勝のグリッドが決まります。

その結果ヒート1は豊島怜が6番手、藤田拓哉が7番手からスタートでした。







赤旗中断からレースとなった2回目のスタートで、2列目のコース内側から好スタートを切った豊島は3番手にジャンプアップ。後方から決勝に強い作本選手が追い上げて来ます。


1コーナーでインを刺されて一歩後退しますが、作本選手に食らいつくことで前を行く渡部選手に追いつき2位争いを展開。

終盤は作本選手が抜け出し渡辺選手との4番手争いとなりますが最後まで食らいつき4位で初入賞を飾りました。


藤田拓哉は終始7番手を走行。序盤は6位の星野選手に離されますが中盤以降持ち直して星野選手にあと僅か及ばず7位でゴール。

谷本音虹郎は17位走行中の11周目に転倒によりリタイヤとなりました。




日曜日のヒート2決勝は朝方に雨が上がりみるみる路面が乾いて行き朝のフリー走行もドライタイヤで調整。

決勝が始まる午後には路面温度も50度近くに上がり真夏の様相に激変。

グリッドは昨日とは逆になり藤田拓哉が6番手、豊島怜が7番手から谷本音虹郎が20番手、中澤孝之が22番手から4台揃って臨みました!


好調な豊島怜はダートやモタードなどの練習を多く取り入れているためマシンスライドに対するコントロールが上手く、サスのセットも柔らか過ぎると動きすぎてしまいコントロールがシビアになる為ドライでもウエットでもハード目のセットアップを好みます。


一方の藤田拓哉はマシンのピッチングモーションを有効に使ってマシンの持つ旋回性を引き出す走りの為、サスの動きが出る柔らか目のセットを好みます。


雨のレースでは豊島怜に軍配が上がりましたがドライのレースではどうなるか?


注目の決勝は3列目の外側から再び豊島怜が好スタートを見せて6番手で通過。その後レース序盤に8番手までポジションを下げますが、中盤に入り渡辺選手のリタイヤや同じヤマハに乗る前田選手を交わして6番手に再び浮上。


ラスト5周になったところで4番手の榎戸選手が転倒したことで5番手に浮上しますが、このタイミングで赤旗が提示されレースは中断。15周を経過していたためレース成立となり榎戸選手が転倒する前の週のタイミングで成立となり豊島は6番手を獲得。ヒート1に続き2戦連続入賞を果たしました。


一方の藤田拓哉はスタートで出遅れ9番手に下がりオープニングラップを通過。そして2周目の1コーナーで他社と接触により大きくポジションダウン。レース中盤は谷本選手を従える形で周回を重ね力を発揮することなくそのまま13位でチェッカーを迎えました。

谷本選手は藤田選手に蓋をされる形で14位でチェッカー。


新中沢選手は22番グリットから追い上げて17番手でチェッカー惜しくも今回もポイント獲得ならずでしたが良い追い上げでした。


今大会は豊島怜が良い走りを見せてくれました。普段のトレーニングが身を結んだレースだったと自身でも実感していたようです。トレーニングのチャンスを頂いたチームのリックの阿部監督やEPS内山様、YAMAHA様、多くのスポンサーとファンの皆様に感謝致します。


次戦は7月の鈴鹿大会。レースとしては第4戦と折り返しですがチームとしては最終戦の意気込みで鈴鹿大会に望みたいと思います。引き続き応援よろしくお願い致します。