多くの方は例えば硬いコリがあったとしたらそれを鍼でグチャグチャ破壊していると思っているみたいです。
よく鍼を刺してズカズカ動かしている刺激的な映像をみかけることがありますが、その影響かもしれません。でも見た目は同じことをやってもそれをやっている治療家の技術によって痛い鍼にも痛くない鍼にもなります。
何が違うのでしょうか?
東洋医学は気と血(けつ)で考えます。気に対して血とは身体を構成する形あるものをいいます。
刺さない鍼では、まず身体の気を動かします。気を動かした結果、形の血が動きます。より気を動かせるパワーがある治療家はより多くの血、すなわちコリなどの形を動かせます。
では、刺す鍼はどうでしょう?
同じことなんです。刺しても気を動かした結果、コリである血が動いてほぐれます。刺している分、刺さない鍼よりコリに近い所から気を動かせるのでよりほぐれやすいです。
ここで、刺してコリを刺激でグチャグチャする行為、これは形の血だけを直接動かそうとすることになり、それに見合うだけの気を動かしていないと気血のバランスがくずれます。
力任せの鍼です。
これだと形のものだけにアプローチをする西洋医学的な発想と同じです。生命力のある人はなんとか自力でバランスを回復してよくなるかもしれませんが、そうでない人は余計な苦しみを与えることになりかねません。
続く


