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タチキマサルの読書日記

タチキマサルが感銘した本を少しずつ紹介できればと思います。

タチキマサルの読書・感銘した本「川端康成・古都」

・以下アマゾンから引用

著者自身のあとがきで、この作品は、睡眠薬に酔って、
うつつな有様で書いた「異常な所産」と記している。
しかし、私は全くそうは思わない。

異質性からみると、著者の「眠れる美女」があげられ、
「古都」は、川端文学の神髄に酔える、王道的作品だと思う。

千重子が実は苗子と双子であるが故の、秀男との悲恋、
それから、京都の年中行事が美しく描かれている。

確かに「雪国」などに比べて、文章に微妙な「揺れ」を感じるが、
それが、そのまま登場人物の心の揺れにもつながり、
作品としての完成度を高めているとも言える。

何より、京都情緒に満ちていて、それらの表現が美そのものだ。
そして、物語の結末は美しくも哀しい。

川端文学の中で、私の特に好きな作品だ。

byタチキマサルの読書マーク