(プレジデントオンライン)
PRESIDENT 2013年9月2日号 掲載
大手全社が販売する淹れたてコーヒー。今年1月、セブン-イレブンが最後に参入し、カフェチェーンを凌ぐ勢いで伸びているという。なぜ注力するのか。「売り上げ以外の目的」を明らかにする。
■コーヒーが売れると水も売れる
コンビニコーヒーには利用客の購買意欲を促進し、客単価を押し上げる効果もある。どのチェーンでも、男女を問わずパンやデザートを併せて購入する客が目立つという。
「とくに朝が好調ですね。スイーツだけではなく、おにぎりと併せて購入するお客さまが多い。おもしろいことにドリンクとの併買率も高いんですよ。水やお茶、ジュースと併せてコーヒーを買っていく。これはカフェチェーンにはない現象でしょう」(ミニストップ?ファストフード商品部 コーヒーチームマネージャーの木島雅彰氏)
【2】(http://president.jp/articles/-/10591)で述べたようにコンビニコーヒーはリピート率が高い。つまり、購入されるたびにほかの商品の売り上げもプッシュするということだ。市場戦略ナイキ フリー ナイキ レブロン (マーケティング論)を専門とする首都大学東京大学院の准教授?水越康介氏は、ついで買いを誘うコンビニコーヒーの力をこう評価する。
「品揃えが多いのはコンビニの強み。これは100円でコーヒーを販売しているマクドナルドにはないアドバンテージです。価格の弾力性があるのも大きいですね。ほかの商品と組み合わせて?円引きという設定ができますから」
コンビニの商品点数は約3000。ファストフードやスタバの比ではない。季節季節で各社が強化したい商品とコーヒーを組み合わせた値引きやキャンペーンも今後、活発化しそうだ。
■コンビニ4店の淹れたてコーヒー
セブンカフェ(セブン-イレブン)----------
【価格】100円(ホット?R)【開始時期】2013年1月
1日の販売数は約83杯。リピート購入率は55%超。マシン、カップなどのデザインは佐藤可士和氏によるもの。目標の4割増で推移し、発売から約半年で1億杯を売り上げた。
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MACHI cafe(ローソン)----------
【価格】180円(ブレンド?Mサイズ)【開始時期】2011年1月
チェーンの中で唯一店員が淹れるスタイルを取る。立地よりも接客力の高い店の売れ行きが好調で、「コーヒーが売れるお店では(高額の)うなぎ弁当も売れた」という。
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あじわいファミマカフェ(ファミリーマート)----------
【価格】150円(ブレンド?ラテ)【開始時期】2012年9月
顧客の男女比は49:51。ブレンドとラテを同価格にしてわかりやすさを訴求。オフィスビルの中、高速道路のSAで好調という。試飲会をして売り上げが3倍になった店舗も。
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M-sスタイルコーヒー(ミニストップ)----------
【価格】150円(ホット?レギュラー)【開始時期】2010年11月
顧客の中心は男性。店舗スタッフがまとめてドリップしてポットに入れてある。自分で好きな量だけ注ぐスタイルを取っており、フルに入れれば260ml。
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(三田村蕗子=文 向井 渉=撮影)