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信義(シンイ)二次小説

りおのシンイParty☆

こんばんは

サブタイトル「暑いのは嫌なの(改名しました(笑))」です。

ある意味、年末に書いた
寝たくないの」 のシリーズです← 

大した落ちはありません


   お話  

「あ~暑い、暑い~あ~暑い!!も~、ほ~んと暑い!!!」

高麗に訪れた猛暑のあおりをうけ、エアコン世代の現代っ子ウンスは、すっかりのぼせ上がっていた

瀕死間際かのように、瞼は力なく落ち、朦朧とした表情を浮かべている

「暑すぎる!も~限界!これ以上は、ほんと無理だわ!暑いー!!」

最後は僅かに残った気力を振り絞り、せめてものうっぷんを晴らそうと、大きく声を張り上げてみた

お手製のうちわで勢いよく扇いでみても、そよいでくるのは…

生暖かい、な~んの足しにもならない、ムンムンとした熱気だけだ

さらには、扇ぐことで無駄に体を動かす事になり、扇げば扇ぐほど、余計に暑くなる気すらする

あぁ、これってすっごく不毛よね

この暑さがどうにもならないのならば、せめて冷たい飲み物でも…

ゴクゴクと喉を鳴らして、思~いっきり、一気に飲み干したい

だが、今このチェ家の屋敷内で、それが到底かなうわけがない

あぁぁ、もし今、願い事が一つ叶うならば、山ほどの氷を願うわ

グラスいっぱいに氷を入れて、キンキンに冷えたアイスコーヒーが欲しい

そう、牛乳も忘れずに入れて、冷た~いカフェオレもいいわよね



よくよく冷静に考えてみれば、大切な、大切なたった一つの願い事

目先の欲に惑わされず、根本的に暑さを取り除く事に使えば良いものの…

【冷たいアイスコーヒー】

今のウンスにとっては何にも代えがたい、喉から手が出る程、欲しいものだ

まさに熱砂の砂漠にオアシスが見える、蜃気楼のような儚い願望に近い

熱砂の砂漠で彷徨い、願い事を一つ叶えると言われたら、水と答えてしまう旅人も少なくないだろう

この場所から助け出して!

快適な場所に私を連れ出して!

そう思いつく思考すら残ってないのだろう

あぁ、駄目、考えただけで、魅惑的な幻覚の世界へと堕ちてしまいそう…

卓の上の水差しに視線を送るが、鼻息を荒げ、憎らしげに目を逸らす

常温じゃなくてコールドよコールド

私は今、コールドドリンクが、飲みたいんだってばぁぁ!!!

騒いでもどうにもならないのは分かってはいても、暑いものは暑い

ウンスの苛立ちは増すばかりだった

「イムジャ。そのように声をあげ、暑いと騒げば、余計に体が熱くなります」

部屋の隅で脚を投げ出し、静かに書を読んでいたヨンが、見るに見かね声を掛けた

終始、妻の挙動を横目で見ていた

その言葉尻には、ついに耐えられなくなった、笑いと呆れが含まれている

一見、書に視線を落としたように見えても、忙しなく動き回るウンスを観劇するに勝る、愉快なものはない

先程からちらりと珍劇を横目で見ては、込み上がってくる笑いを堪えていた

ウンスは其方をしっかり向く気力すらなく、眼球だけを微かに向け、その声の主に意識を向けた

夫君は長い着物の裾で足首まで包まれていて、有ろう事か長袖というあり得ない出で立ちでそこにいる

同じ人間のはずなのに…あぁ、なんでこの人はこんなに涼しげなんだろう

それにこんな暑い日に、漢字だらけの難しい本を読もうと思うなんて…

信じられない、やっぱり偉人は普通じゃないわ…と、ウンスは眉を寄せた

そもそもこの洋服、これが元凶よね…

冬場に比べ布地自体はだいぶ薄手にはなっているとはいえ、重ね着は相変わらずこの地の仕来りで…

暑いのは気温だけが原因とは言えないのだ

長いチマの裾をすーとひざ上まで持ち上げて、タイトスカートのようにすれば、さぞかし涼しくなるだろう

ちょっとだけ、ちょっとだけなら…

だが、口煩い夫君と同じ部屋に居て、そんな事を試みては間違いなく怒りを買う

それなら…と、ヨンが視線を書に戻したのをよいことに、ウンスは抜き足、差し足で隣の部屋に行こうとした

テマン君はその辺にいるだろうけど、みんなは休みで今日は二人きりだし

いっその事スカートだけじゃなく…

あぁキャミにミニスカート!胸当てだけになれば、チューブトップみたい

全てを脱ぎ去り、下着1枚になればどれ程、涼しくて、快適なことだろう

ウンスは薄笑いを浮かべた

この人が本に気を取られているうちに…まさに、今が絶好のチャンスよ

静かに、静かに、気配を消して、部屋の入り口へと距離を詰めていく

つい今しがたまで、あれ程うるさかった人が、急に押し黙る事が不自然極まりない

足音を消そうとする気配が、新たな空気を生み出して、部屋の気配が変わった事をヨンは即気づく

んん?

この方は今度は何をなさろうと…?

どうせまた、イムジャの事だ

あらかた俺に隠れ肌でも出そうと、浅はかな策略を思いついたんだろう

「イムジャ」

あと一歩で部屋の扉から外に出れる、とその瞬間に、ヨンが首をそちらに向けウンスを呼び止めた

「ひゃっ」

内心の疾しさもあるウンスは、突然降りかけられた声に焦り肩を窄めた

「どちらに?」

全てを見透かされたような、静かな声色で問いかけられる

「えっ…?その…涼みに行こうかなんて?」

「涼みに?どちらに?」

「…えっと、とっ、隣?」

咄嗟にどこに行くのかと問われて、上手い返しが見つからなかった

あははと頬を引きつらせ、立てた指先を上下に揺すり、隣の部屋を指し示してみる

そんなウンスに、ヨンの疑惑たっぷりの視線が、痛く突き刺さる

ヨンとの付き合いも短くはなく、言い逃れは容易ではないと誰より分かってた

あぁ、ばれちゃった…ウンスは無駄な抵抗は見せず、大人しく諦める事にした

陰謀から懇願へとさっさと切り替える

「ちょっとだけ…駄目?」

唇を引き結んで、とびっきり甘えた顔をして、ヨンの目を窺うように覗き込む

そのウンスの仕草が何を言わんとしているか、薄々察した通りだと確信した

「なりません」

首を左右に振って即否を告げる

「ちょっと、なんで即答なのよ!」

考慮するたった一瞬の間すらなかった事に、ウンスは小さな苛立ちを覚える

「ならぬものはなりません」

言語道断だと、取りつく島はない

「何度も言ったでしょう、ここは天界とは違うと…いい加減諦めて下さい」

まったく、冗談じゃない

「こんなに暑いんだもの!!そもそも、何で駄目なのよ!!」

こんな真昼間から、男の前で肌をさらすことが、どういう事か…

「何度も申し上げたはずです。肌を晒してよいのは、湯殿と閨の上でのみだと」

イムジャはまだ学ばれぬとは…

「分からずや!医学的にも、暑い時は露出して体温をさげないと…」

露出?

体温を下げる?

露出して、体温を…あっ

そうだ湯殿…お風呂場?

あっ、そうだ!その手があった!!

私がここでも出来る事があったじゃない

プールよ!プール!!

プールその手がある!!

壁際に追い立てられたようなものだが、やり返すかっこうの名分を思いついた

「分かったわよ。湯殿でだったら、あなたも文句はないのね?」

「なっ…なんですいきなり」

「湯殿ならいいって言ったでしょ?」

「確かに…言いましたが…」

ふふん、お風呂に水を張って、プールをやればいいじゃない

「武士の言葉に二言はないわよね?」

死にかけていた魚のような顔をしたウンスは、水を得た魚へと蘇りをみせる

訝しげな顔をするヨンに詰め寄る

「どうなの?湯殿ならいいんでしょ?」

「…確かにそう言いました…が、イムジャは何を…何ですその顔は」

鼻を高くしニヤけるウンスに反し…

何をたくらんでいるのか見当もつかず、ヨンは口をぱくぱくとさせる

一転して立場が変わったかのようだった

 

   その四半刻後の事…

「ちょっと、やだってば、私は、これ以上、暑くなりたくないのよ…」

「勝手な事を言わないでください。俺は熱くなってしまいました」

「んっ、あっ、嫌だってば。だから、くっつかなければ、あっ」

「イムジャ   」

だからならぬとあれ程申し上げたのに…

「汗かきたくないのよ!!! だから、私は暑いんだってばーー!」

あんな恰好でうろつかれては、熱くなって困るのだと何故わからぬのか   ←


と、そこには自業自得だと思うヨンと…

いつものごとく

「こんなはずじゃなかったのに…」

と半べそをかく、それは、それは可哀想なウンスさんの姿があったとさ




そもそも私のブログってどのくらい読んでくれてるのか…

いつもコメント下さる方たち以外に読んでくださっている方はいるのだろうか?

もう、ずっと、アメンバー記事ばかりで久しぶりに全公開記事にしてみました。

よろしければ、読んだよって方は、アメブロのいいね押してもらえると嬉しいです。


追記。

こんな亀ブログに…

いつもコメント下さる方も、懐かしい方も、まだ来てくださってるんだーーーという方も、見受けられて、なんだか嬉しい( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ