第二夫人(改訂版)6 | 信義(シンイ)二次小説

信義(シンイ)二次小説

りおのシンイParty☆

  お話

再会後、とある日の王宮にて

王と王妃が、ゆるりと茶を楽しむ中

「恐れながらお耳に入れたい事が」

只ならぬ様子でチェ尚宮が、二人居る部屋の中へと、音を立てるよう駆け込んだ

「なんだ、そなたにしては珍しい」

それは、女官の礼儀作法には人一倍煩い、チェ尚宮らしからぬ様子

一目で見て大事と伝わる

しかし王が見て、表情から窺う限り、危険性を伴う話ではなさそうだった

では、何事があったかと、王は苦笑いを浮かべ、驚きを隠せないでいると

「話すがよい」

王妃が先にチェ尚宮に話を促した

王を驚かせた事に加え、我を忘れた自分へと、呆れ笑顔で取り繕うように、チェ尚宮は頭を垂れた

「なにやら、おかしな話が、街に出回っているようで…」

そう話を持ち掛けながらも、既に、チェ尚宮は話の出所について

かなりの心当りに、行き当たって、どうにもきまりが悪い

意図的な何かを感じていた

有り得ぬ事だ

その話(物語)が、私の耳に初めて入ってから、この広がりの早さ

自然派生した情報が、人から人へと伝わるには、それなりに時間がかかる

この速さ・・・

不自然すぎるのだ

そうして考えるならば、『情報操作』が行われていると、安易に予測がつく

もし、この高麗に置いて、誰が情報操作に、介入してるとするならば…

現代であれば、国家情報局とも言えるだろうスリバンしか浮かばない

チェ尚宮は、あやつらが介入している、そう判断せざる負えなかった

「調べあげましたところ、医仙が戻ったとの報告が、こちらに向かっているそうでございます」

チェ尚宮も先ほどそれを知ったばかりで、まだ、驚きの最中にあった

おかしな話との前置きに続き、口から出てきた言葉は、大層強い衝撃を、王と王妃に与えた

「本当か!」

「なんと…」

チェ尚宮の口から発せられるや否や、王と王妃は、同時に席から立ち上がるほどの驚き様だった

「真に…」

「何ということだ」

王と王妃は喜びを隠せない

それに対しチェ尚宮は

我が甥が何を企んでいるやら、と素直には喜びきれないでいる

チェ尚宮の気鬱を余所にして、しばらくの間、王と王妃の二人は

「良かった、誠に良かった」

「ほんに、喜ばしく」

と、ひととき、喜びを分かち合った

そして、ある程度、衝撃も和らいで来たところで、王妃は思い出す

チェ尚宮が、先程、いいかけた話が、まだ残っていた事を

「そういえば先ほど、おかしな話と申しておったのは、なんだ?」

王妃がチェ尚宮に問いかけ

一番、触れられたくない話題が、自分の元へと、舞い戻って来たと知る

詫びの気持ちもあってか、反射的に、チェ尚宮は恐縮したように、さらに深々と頭を落とした

「それが…男の女の恋物語らしく…」

「ほぉ、男と女の…とな?」

「それが…なんと、申し上げればよいのか…」と言葉を、濁し続ける

男と女の恋物語?

冗談じゃない

これは、ヨン彼奴と、医仙の、実際にあった出来事に過ぎぬ

チェ尚宮はうっ気が晴れない

それが、瞬く間に、山々を駆け巡り、都中に広がりを見せている

女たちは心躍らせ、男達はまるで夢物語のように語らい、熱気を帯びてるという

「続きを話すがよい。聞こう」

医仙が絡んでいると聞けば、どこまでも馬鹿に成り下がる、ヨンの姿が目に見える

となれば、チェ尚宮の、嫌な予感は、さらに募るばかりだった

「それでは…」

なんの馬鹿をしでかすつもりだ?

スリバンから、こちらに直接報告が来てないと言う事は、お前は王と王妃も巻き込むつもりか?

考えられる懸念ばかりだ

ヨンめ、ろくでもない事をしでかせば、後で覚えておれ

内心、不服に思いながら、チェ尚宮は、しぶしぶ話し出したのだった



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おはようございます

一度、さぼれば書けなくなりそうで、一気に頑張ろうと思っています

応援してねー