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先日の純粋な高麗版ヨン&ウンスの話に(笑)味をしめ、もう一つ書いてみました
*ほら、狼だとか、どくたぁだとか、部長だとか…ここの所脱線しまくりだったので
小話
「ねぇ、ヨンァ…何でそんなに、今朝からずっとにやけているのよ」
辺りが紅色に染まりかけた頃
二人は肩を寄せ合いながら、ゆっくりと屋敷へと戻ろうとしていた
よくよく思い返してみれば、この人は今朝からずっと上機嫌だった
珍しい事もあったものだ
チェヨンは時々はっと思い出したように、真顔になるがすぐにまた頬が落ちる
朝からそんな事の繰り返しだ
特段なにあったわけじゃない
一体全体なにがそんなに楽しいのか、思い切って問いかけてみる事にした
「ねぇ何がそんなに楽しいのよ」
ウンスは教えて?ねっ?と小首を傾げながら斜め上を向き微笑みかけた
「聞きたいですか?」
チェヨンは悪戯な笑みを浮かべた
「そりゃ、知りたいわよ。だってあなたってば、今朝からずっとよ?」
それにおどけた笑みを返す
チェヨンは照れくさそうに笑いながら、高い鼻の先を親指の先で掻いた
「楽しいのではなく俺は…嬉しいのです」
思っていない言葉が返ってきた
「えっ、嬉しい??」
チェヨンは口を一文字に引いて「はい」と答えるよう、こっくりと頷いた
「嘘と真と、どちらを知りたいですか?」
覗きこむように、ウンスの顔を覗きこんだ
いたずらっ子のような目をしている
「あら、嘘は嫌いなんでしょ?」
そんな事を言い出した夫におかしくなって、ぷっと吹き出した
「…その…」
チェヨンが口ごもる
「その?」
ウンスは続きを促した
「そのようにしておると、まるで夫人のようだなと思い…」
イムジャの見慣れぬその姿
朝っぱら初めて見たその時から、俺の胸が何処か騒がしかった
「あら、何?そんな事?」
ウンスはたいそう驚いた
「そんな事では!!」
声を荒らげた。小馬鹿にされ笑われたように思い、少しムスッとする
まずっ。慌てて馬鹿ねと微笑みかけると、チェヨンの腕をギュっと引き寄せる
「だって、本当に夫人じゃないの。だから…その…当たり前でしょ?」
ふて腐れた夫を宥める
ウンスはチェヨンの腕に身を添わせると、肩の上に頭をポンと乗せた
それに気を良くし、気分を取り戻す
「当たり前の事が…嬉しいのです…」
そう言うチェヨンの顔からは、先ほどまでの零れ落ちるような笑顔が消えていた
側にイムジャが居る
今ならば当たり前に思える事が、長い月日ずっと叶わなかったのだ
当たり前の事がこんなにも心を満たす
「馬鹿ね」
照れ隠しに零すよう小さく呟いた
「俺を馬鹿な男にしておるのは、他でもないイムジャだろ」
チェヨンはそれにはっきりと言い返した
前方から何人かの男達が見えた
明らかに男達はこちらを見て、口々に何かを噂をしているようだった
チェヨンは気を張り詰めさせる
それはどんな小さな異変も見逃さず、警戒するという武士の心得だ
通りすがり様その男たちは、ウンスの事を頭の先から脚の先まで舐めるように見下ろしながら通り過ぎっていった
こちらに聞こえぬよう何か言っている
耳全体にしっかりと意識をやり、気を高めると小さな音を拾い上げた
至近距離のこの程度であれば、音攻使いでなくても出来る芸当だ
「みたか?透き通るようだ」
「やっぱり女はああいう女がいいな。どうだ?今からいっちょひっかけに行くか?」
「久しぶりの上玉だ。あんなの見たらムラムラしちまった。吸い付きたくなる」
何だと?
体中の血が逆流をしはじめた
よくよく聞けば男達はイムジャの首元を見て、くだらない戯言を申していた
イムジャを見ていやらしい妄想をするなど…なんと、腹立たしい…
確かめるようウンスの首元に視線を向ければ、白く透き通るようなうなじ
赤子のような柔らかな産毛が、気恥ずかしげに揺らめいていた
浮かれて俺は失念しておった
イムジャの夫人の恰好は、そういう好まぬ副産物を生み出す事に
チェヨンは情けない程下げていた目じりを、鬼かと思うほど此れでもかと上に上げた
「イムジャ。なりませぬ」
「えっ?」
「今後そのような恰好してはならぬと…」
「は?」
「今すぐ屋敷に戻りましょう」
「ちょっと、あなた何を急に?」
呆気に取られるウンス
どっ、どうしたの?横の夫は不機嫌どころか、明らかに怒っているではないか
「やだ~ねぇ?どうしたの?」
何事が起きたのかと、怪訝に思いチェヨンの顔を覗き込んだ
「言いたくありません」
「ちょっと、言いたくないって…急に意味が分からないじゃない」
「意味など分からなくともよいのです。とにかく、止めて下さい」
「止めて下さいって…せっかく夫人みたいってあなたが言ってくれたんじゃない」
夫人みたいって、ヨンァがそう言ってくれて、私はすっごい嬉しかったのに…
ウンスは困惑し、どこか悲しい気分になり、困り顔で深く俯いた
少々言い過ぎた事に気づく
あまりの腹立たしさに、イムジャにきつく言い過ぎてしまった
だからと言って今更嫉妬したなどと、素直に認めたくもなかった…
もう一度視線を落とすと、やはり落ち込ませてしまったようだ
それが、ちっぽけな男の嫉妬であると、俺自身が一番良く分かっている
チェヨンは歩を止めると、横にいるウンスを立ち止まらせた
腕を引き寄せると軽く自分の方に引っ張り、もう片方の手で背に手をあてがい胸の中にウンスをおさめた
「イムジャはどんな格好をしようが、俺の妻であることに変わりないのです」
そう言いながら、唇を頭のてっぺに這わせると押し当て、口づけを落とした
そして、強くぎゅーと抱きしめた
「ゆえに…止めてください」
あらやだ、ヨンァったら
先程あの男の人達が通り過ぎてから、この人の機嫌が急に悪くなった
心当たりがしなくもない
ふふっ、笑いが漏れる
なんかヨンァに上手いように、はぐらかされてしまったわね
「イムジャ、返事は?」
おまけに新鮮で良かったけど、こういう格好って動きにくくて柄じゃないのよね
くすくすっ、ほんとに馬鹿なんだから、嫉妬深い夫で困っちゃう
仕方ないわねと、心の中で呟くと…
「はいはい、困った旦那様ね」
くすくすと笑いながら返事を返した
ウンスも背に回した腕に力を込めた
そしてちっぽけな嫉妬に身を焦がす夫を、愛おしげに強く抱き返した
(コショッとお借りした画像が含まれます…
再配布厳禁ですよ )
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