【お話】 健康診断 おまけ | 信義(シンイ)二次小説

信義(シンイ)二次小説

りおのシンイParty☆


ポイント♪ ヨンはドラマのヨンです
  チェ・ヨン33歳とユ・ウンス29歳の、もう一つのシンイ 「社内LOVEストーリー」

ドラマ最終回のチェ・ヨンが、天門をくぐって現代にやってきた
辿り着いた先は、2008年のソウル
天門にのみこまれたイムジャを探し求め、現代で錯綜するチェ・ヨン
そしてついに二人は再会。しかし、その時のウンスの年齢は29歳
そこにいたのはチェ・ヨンを知らない、まだ若い頃のウンスだった
社内LOVE序章1

★社内LOVEシリーズはこちらから

*********


突然ドアをとんとんと叩く音が聞こえた
胸の中に抱きしめているヨン部長
ウンスが驚いて少し体を離し下向くと、部長も驚いたようで上向いた
二人は目を小さく見開いて顔を見合わせると、思いのほか近い距離に互いの顔がある事に気づかされてしまう
一瞬ヨンとウンスの時が止まった
心臓がドクンと大きく鼓動する
急に今自分のしている事が、すっごく恥ずかしい事のように思えてきた
ウンスはヨンを包み込むように抱きしめていた両腕を、慌てて離した
柔らかに包み込んでくれた温かさが急に取り払われ、体に名残惜しさが残る
ウンスは恥ずかしさを誤魔化すため、白々しい程澄ました顔を作り上げる
そして手持ち無沙汰になった両腕を、やり所に困り不自然に泳がせた
「部長、部長、お客様がいらして…駄目です、あっ…今部長は」
戸惑っている男の声がした
トクマンの声だ
「急ぎなのよ」
癇に障るような女の声も聞こえてくる
「ですが、困ります」
トクマンがその誰かを扉の外で、必死に止めているようだった
外から漏れ聞こえた、慌ただしい様子に、二人は何事かと息を飲みこんだ
「部長、部長」
助けて下さい…と言わんばかりの、情けない声が聞こえ続けている
ヨンはハッと大きく息をつくと
「取り込み中だ」
戸口に向かって、大きく声を張り上げた
「取り込み中?あら、そんなのんきな事を言っていていいのかしら?」
先程の女が鼻につく声で、それに答えた

この声はあの女か
ヨンはその声の主が思い当り、首を何度か振ると、眉間にしわを寄せ顔を曇らせた
望まぬ客が来たか
「イムジャ…悪いが、来客のようです」
部屋に走った緊張に、立ちすくんで、その場で凍り付いていたウンス
ヨンは椅子からすくりと立ち上がると、ウンスの手首を掴んだ
そのまま、目をぱちくりとさせながら、ウンスは戸口まで引かれていった
閉めていた鍵を開け執務室の扉を開くと、やはりあの女がそこに立っていた
そいつは赤いすうつを身に纏い、忌々しい香りを放っていた
この女はあいつのなりの果てか
だが、あいつはあの時…叔母上に背を刺され命を落としたはずだった
俺がこの天界で出会った者たちの中で、解せない事が幾つかあった
此奴や、トルベ、チョナ…
あの時代に命を落としたはず者たちが、この時代でも見受けられた
この世界は俺が住んでいた時代から、時を経て辿り着いた世界ではないのだろうか
それを確かめる術すら分からぬ
しかし、トルベには弟がいたはずだ
この女にも、生き残った血族が居たとしてもなんらおかしくはない
どちらにしても、今も昔も変わらず気に入らぬ女である事には違いない
あの時代と違うのは、力づくでどうにかなる話ではないという事だった

扉を開けた瞬間ウンスはある事に気づいて、慌てて目の下をごしごし擦りあげた
ヨン部長を抱きしめながら、何故か自然と涙が零れ落ちてしまっていた
部屋の外のみんなに気づかれないように、横向いて手の甲で涙を拭った
だがその姿にトクマンが気づいてしまう
トクマンの頭にカッと血が上った
今この部屋の中にいたのは、ウンスさんとヨン部長だけだった
それだけで、胸が苦しくなった
そして、部長の部屋から出てきた、ウンスさんは涙を浮かべていた
トクマンは歯を食いしばった
ヨンに扉の外に押しやられて部屋の外に出ると、赤いスーツの女が立っていた
やだ、なにこの人
その女性は、女のウンスから見ても目を見張るほどの美貌だった
ウンスの事を鼻で小ばかにしたように、見下すように笑いかけてきた
反射的に睨み返した
だがそれと同時に、先ほど満たされたように感じた胸がチクンと痛くなる
私は部屋から追い出され、部長はこの人と二人っきりになるのかしら…
そう思うともっと胸が苦しくなる
せっかく涙を拭ったはずのウンスの眸に…再びじわりと涙が浮かんできた
先程の事もあり感情が高ぶっていて、涙もろくなってしまっているようだ
込み上げてくる涙を、上手く抑えきる自信がなかった
そんな姿を見られたくなくて、ウンスは逃げるようにして走り去った

「イムジャ!」
ヨンが後ろ姿に声をかける
ウンスはヨンの声に振り返る事なく、その場を去ってしまった
「トクマン悪いが様子を見てきてくれ」
ヨンは扉に立ちすくむトクマンに、ウンスの様子を見に行くよう頼んだのだ
部長がウンスさんを泣かせたのか?
そう思うと腹立たしかった
女に興味なんてないこの人だ
きっと、ウンスさんにだって、意地悪く冷たくあたったに違いない
トクマンは拳を握りしめると意を決して、ヨン部長を前に凛と顔を上げた
「部長。俺、ウンスさん泣かしたら…部長と言えど許しませんから」
青臭いほどの熱さがこもっていた
ヨンのこめかみがピクンと動く
「いいから、早くいけ」
それには答えず、顎をくいとさせ、ウンスを追いかけろと指図する
相手にもされてない事が腹立たしい
不満げな顔でヨンを見上げると、失礼しますと短く礼をしトクマンは身を翻した

ヨンは執務室の中で、キチョ物産のファ・スイン企画部長と対峙していた

(イメージ画像:アメ限定)

くそ、トクマンめ
あいつは何を馬鹿な事を…
時代が時代だったら、腹の一発でも蹴り上げて、木刀でぼこぼこにしている所だ
イムジャが住んでおる天界という此の地は、あまりに理不尽な事が多すぎる
そう、こんなことがあった
俺は天界に来たばかりの時、不貞を働く輩を軽く懲らしめてやったのだ
殺しもせず、本当に軽くだ
だが、国はそいつらの味方だった
俺は数日の後、さいばんしょという場所から、呼び出しを食らった
あり得ぬ事に、そこの長が言うに、手を下した方が、罪なのだと言う
俺は、ぼうこう罪という冤罪を着せられた
そして、りゅうりじょという場所に、暫くの間拘束されてしまった
その後わが社の社長が、その罪人たちに金子を握らせ、じだんという策を取った
それがイムジャの言う良き世界か?
理不尽極まりない

今イムジャはどうしておるだろうか
俺は今すぐ、あの方の側に参りたいのだが…
くそっ、本当に忌々しい女だ
女である事を、武器にしている不快な女
躰のラインを強調した、赤いスーツが余計に腹立たしさを煽る
ヨンは望まぬ客、ファ・スイン企画部長を鬱陶しげに睨み付けた

 


   ブログランキングに参加中。ポチのご協力を何卒宜しくお願いいたします。↓↓↓


にほんブログ村