【お話】 夜のオフィス | 信義(シンイ)二次小説

信義(シンイ)二次小説

りおのシンイParty☆


  チェ・ヨン33歳とユ・ウンス29歳の、もう一つのシンイ 「社内LOVEストーリー」

ドラマ最終回のチェ・ヨンが、天門をくぐって現代にやってきた
辿り着いた先は、2008年のソウル
天門にのみこまれたイムジャを探し求め、現代で錯綜するチェ・ヨン
そしてついに二人は再会。しかし、その時のウンスの年齢は29歳
そこにいたのはチェ・ヨンを知らない、まだ若い頃のウンスだった
社内LOVE序章1

*********


*コメ欄のみんなの話を、1つにしました~ちょっとつながりを修正しちゃってます


みんなが勝手に作ったストーリーです。台詞とかも、皆さんの投稿をところどころ、そのまま使っています
ゆえに、このストーリーの内容は、私の所為ではありません(笑)←責任逃れ


  お話  

真夜中のオフィスでウンスは残業をしてた
「まだ帰らぬのですか?」
今日はきっと徹夜だ。0時を過ぎた頃に、ヨン部長が私に声を掛けてきた
私は今夜中に関連データをまとめ、報告書にしないといけなかった
それはシンイホールディングスが、裏で手掛けている新薬に関する書類だった
「本部長…去年の研究データに関する資料が、なかなか見つからなくて…」
ヨン部長は多分、相当な切れ者だ
入社後、総務の女の子達から、ヨン部長がある日突然この会社に現れた事
その後、僅か3年足らずで、この若さにして社長を始め役員の方々に実力が認められ本部長になったと聞いた
会社に入るまでの間、どこにいたのか。家族はいるのか。どこに住んでいるのか。全てが謎のベールに包まれた男
医療関係の知識があるわけではないが、私が困っている事を説明すると、的確にアドバイスをしてくれた
出来る男ってこういう事を言うのだろう
「だから、こちらのデータを引用し」
パソコンに向かうウンス
その背後にヨン部長は立っていた
ヨン部長は、最初はその位置から、共にパソコンのモニターを見ていたが…
いつしか、ヨン部長がマウスを握り
私は、ヨン部長が動かすマウスの先を、ただ目で追っている状態となった

うわぁ、顔が近いってば
先程まで、距離があったはずの…ヨン部長の顔が私の耳の真横にある
重低音で少しこもったような声が、私の耳元から聞こえてくる
耳元で囁かれているような錯覚をうけて、緊張が全身を包み込んだ
時々、ヨン部長の温かな息が、私の首元をふわりと掠めていく
こんな状態で、データの説明なんて、耳に入る訳がないじゃない
ウンスは恥ずかしさと、極度の緊張から心を震わせていた

ん?急にどうした?
ふと視線を落とせば、イムジャは何か考え事をしているようだった
気付かせようとゴホンと小さく咳払いをしてみるもの、イムジャは微動だにしない
さらにイムジャをじっくり観察する
背後から不躾に眺めまわすと、心なしか耳の先が、紅色に染まっているように思えた
まさか、緊張しておるのか?馬鹿な、そんな訳があるものか
だが、いつも口煩いくらいのこの方が、先ほどから押し黙ったようにしている
何故だ?何故黙っておる?俺は試しにイムジャに、こう声をかけてみる事にした
「イムジャ、暑いですか…?」
ヨンはウンスの耳元から、下向いた顔を覗き込むように囁きかけた

緊張してすっかり気を張って、意識が完全にそちらに飛んでた
突然、ヨン部長の心地良い声と共に、吐息が耳にかかった
びっくりして身を硬くする
「なっ、なんで…そんな事を言うんですか…あっ、暑くなんか…」
質問の意味が分からず動揺をする
真横にヨンの顔がある事も忘れて、ぱっと横向きながら振り返った
思いのほか近い距離に、部長の顔があった
向き合わせたヨンの顔が余りに近かった驚きから、ウンスは目を大きくさせた
「そうですか?顔が…赤いようなので…」
そう言いながら、小首をかしげると、ヨン部長は薄笑いを浮かべる
「やっ、やだ…そんな訳が…」
ウンスがそう言いかけた瞬間、さらにヨン部長の顔が目と鼻の先に突き出された
「ほら、また赤くなったようです」
目をまあるくして驚くウンスをからかう様に、ヨン部長が微笑みかけた

嘘、顔が赤い?
やだ…私…
赤面を隠しきれなかった事に、恥ずかしさでこの場から逃げ出したい気分になる
この場を何とか取り繕わないと…
「そ、そうですね。少し暑いかも。」
ウンスは、わざとらしく手で上気した頬を、ぱたぱたと扇ぐ振りをする
どこか誤魔化すような、わざとらしい程の、ウンスの姿が可笑しかった
ちょっとからかってやろう。ヨンはそんな風に考えていた
「ふっ、ならば、我慢せずに、ベストを脱いだらどうです。イムジャ?」
視線をベストにふいと向ける
「えっ、だ、だいじょうぶだから。」
予想しなかったヨン部長の言葉に、ウンスは敬語も忘れてどもった
「自分では脱げないのか、イムジャ。さあ手伝いましょう」
くすくすと鼻先で笑うと、後ろから手を回してベストのボタンに触れる
指先はボタンホールにかかり、そのまま外しだしたヨン部長
ウンスは慌ててヨン部長の腕を、思わず押えると、うわずった声で、
「あの、じ、自分で外せますから」
そう、ヨン部長に言ってしまったのだった

私は、赤くなった本当の理由を知られたくなかった。咄嗟の言い訳で
「暑いかも」と言ってしまった…
そんな言い訳をした私を見て、ヨン部長は口の端を少しあげて笑った
ヨン部長に笑われた事に、胸がギュッと摘ままれるようだった
顔に火がつくほど恥ずかしかった
そして、後は、先ほどの台詞
「自分で外せると…」
あぁ…何を私は…なんて、なんて馬鹿な事をいってしまったの?
外の薄明りの差し込めるオフィス
消灯時間をとっくに過ぎた室内は、デスクテーブルの明かりだけが、ぼやりと辺りを包み込んでいる
うわぁ…どうしよう。ドツボにはまったとは、まさにこの事だわ
顔を合わせず背後のヨン部長を様子を窺うと、ヨン部長の強い視線を感じる
やだ、ごまかしきれない…
こうなったら開き直りよ。私は、覚悟を決めて、ベストのボタンを外し始めた

ボタンを外しながら自分の胸もとを見ると、ウンスはある事に気づく
まずいわ。今日のブラは黒だし…ベストを脱いだらきっと透けちゃう…
「どうしました。イムジャ」
ヨン部長の急かせる声が耳元で囁かれる
耳に吐息がかかる
それだけで身体のどこかに、疼くような感覚が湧き上がってきた。
ちょっと、どうしたのよ。
わたし~
ここは、し、職場よ
しっかりしないと!
ウンスは自分が置かれた今の状況に、泣きだしたいような気分だった

なんか悔しい…
絶対、部長モテそうだもん…きっと後ろでこんな私の事を笑っているんだわ
ベストのボタンにかけたウンスの手が、小さく小刻みに震えていた
ウンスは一人で動揺をしてるようで、居た堪れないような気持ちになる
夜のオフィスに、ヨン部長と二人きり
心臓が大きく鼓動し、その音が聞こえてしないかと心配になるほどだった

ウンスの後ろでヨンは、生唾を飲み込んだ
ほんの少し、イムジャをからかうつもりだったが、何だこの展開は?
これではまるで俺が、この方を追い詰めているようではないか
ここで止めろと思う気持ちと、そのまま流れに身を任せたい気持ちが錯綜する
上がってくる息を小さく吐いてやり逃がす
ヨンはもう一度、喉を鳴らした
やっぱりこのまま脱ぐなんて嫌。ウンスは覚悟を決めて、ヨン部長を振り返った
そして顔を凛とあげ、ヨン部長に言い放つ
「部長、これってセクハラですよ…」
あの部長から受けた、セクハラ面接の時の事が、ウンスの脳裏に浮かぶ
しかしあれから、ヨン部長と過ごすにつれ、その人の人となりを知る
ヨン部長を知れば知るほど、あの時の印象がまるで嘘だったかのように、ヨン部長にどんどん惹かれていく自分
だけど、馬鹿みたいじゃないの。舞い上がっているのは私だけでしょ…
きっと、ヨン部長は、余裕な顔をして、馬鹿にしているんだわ
ウンスは悲しくなって、セクハラ。思わずそう言ってしまった
「イムジャ…?せく…はら?ですか?」
ヨンは驚いた
せくはら…その言葉は、確かあの時の…
あの面接の後、その意味を調べ、俺は自嘲の笑みを浮かべたものだ
ヨンはあの面接の時の事を思い出す
「そっ…そうよ…私の事…そうやって、からかって楽しいですか?」
ウンスは遣りどころのない恥ずかしさを隠すため、強い口調でヨンに言った
しかし、すぐそんな自分を後悔する
「俺は…俺は…そんなつもりでは…」
ヨンの黒い瞳がゆらゆらと揺らいだ
ウンスはヨン部長のその眸に驚いた
今自分の目の前で、顔を真っ赤にして怒っているのは、天界ウンスの姿
その姿が、俺が探し求めていたイムジャと重なり、色々な想いが込み上げて言葉を見失ってしまった
二人は視線を絡ませたまま、互いに何も言えないで、ただ無言の時が過ぎた
しーんとしたオフィスに沈黙が続くが、暫くするとウンスが口火を切った
「本部長…これがセクハラじゃないなら、どういうつもりなんです…?」
「イムジャ…その…すまなった」
そういうのが精一杯だった
ヨンはウンスの肩を両手で支えると、押し戻すように再び椅子に座らせた
ベストの釦に掛けられたイムジャの指に、ヨンは後ろからそっと手を重ねた
だが、その瞬間、すまなかった…そう言った、自分の言葉を後悔した
触れた柔らかなイムジャの指
指先から伝わるその感覚に、頭にかっと血がのぼり、俺の肌が粟立った
先程、謝った事が頭からぶっ飛んだ

どこかで私は期待していたのかもしれない
部長に席に押し戻された時、やっぱり悪い冗談だったのだと悟った
だから、がっかりする自分がいた事に、ウンスは気づいてしまった
しかし、その後、ヨン部長はウンスが思っていない行動をとった
「こういうつもりだ」
そう言うと、部長は私のベストの釦をひとつ、外した
えっ?うそ…
本当に外したの?
どくん。どくんどくん。
ヨン部長の長く細い指先が、私のベストの次のボタンにかけられた
きっと私の心臓の音、部長に聞こえてるわ…やだ、恥ずかしい
そう思うとウンスは動けず、抗うことが出来なかった

私は目をギュっと強く瞑って、両手を拳を作り握りしめた
何で?何で?どうしよう、どうしようと、頭の中でぐるぐると考える
どうなっちゃうの?
でも、もう何も考えられない。そう思いながら、唇を強く噛みしめた

イムジャ…震えておるのか?ヨンはウンスが微かに震えている事に気づく
その瞬間、再びもう一人のイムジャ…
いや、それはつまりこの方だ…
高麗で共に過ごしたイムジャの姿が、また脳裏に浮かびあがる
胸が締め付けられるように苦しくなり、この場に居る事が耐えかねてしまう
「ウンスssi。このような夜に、あなたは無防備過ぎます。俺は部屋で少し仮眠をしてくる。後は任せました」
そう押し殺すように告げると、後ろを振り返らずその場を後にした

イムジャ…
そして、天界のウンス…
天(ハヌル)は何故、天界のウンスと俺を引き合わせたのだろうか
俺は、俺は、一体、この場所で、どうしたらいいのですか?
ヨンは顔を両手で覆い隠した
そして、その中で、チェ・ヨンは一人、切なげに顔を歪めたのだった



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