短縮営業のお知らせ
誠に申し訳ございませんが、１１月３日は都合により１９時までの営業とさせて頂きます。
ご迷惑をおかけ致しますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
前回、入荷後１時間で完売してしまったaito kitazaki(アイトキタザキ)の作品BLUE ROSEシリーズより『心』 が届きました。
BLUE ROSEシリーズ自体のコンセプトは『夢』と同じです。
改めて解説させて頂きます。
BLUE ROSEシリーズとして発表されたこちらの作品。
『青い薔薇』がなにを意味するのかから説明させて頂きます。
こちらは有名な話ですが長い間、『青い薔薇』というのは自然界には絶対になく、研究され続け待ち望まれていました。
そして研究が進むにつれ発覚した事実が、『青い薔薇』は作れないということです。
理由は薔薇自体に青の色素がなく、『青い薔薇』は遺伝子組み換え等で人工的につくるしかないということになりました。
その後、日本のサントリーフラワーズとオーストラリアの植物工学企業であるCalgene Pacific（現 フロリージン）との共同研究開発により、世界で初めて完成しました。
費やした時間は約１４年間にもなるそうです。
(青いバラ (サントリーフラワーズ) - Wikipedia 参照)
つまり『青い薔薇』は不可能を可能にする象徴です。
前回は蝶になりたいと夢見る少女で描かれタイトルは『夢』でした。
今回のタイトルは『心』です。
そしてこの作品で描かれているのは右腕のないバレリーナです。
この作品でアイトが伝えたいこと。
それは本来、腕があるはずのところに書かれた文章そのものです。
“The best and most beautiful things in the world cannot be seen or even touched.
They must be felt with the heart”
この世界で最も素晴らしく、最も美しいものは目で見たり、手で触れることはできません。
それは心で感じなければならないのです。
これは視覚と聴覚に障害を持っていたヘレンケラーが残した言葉です。
この言葉について私はなにも書けません。
書けば書く程安っぽく感じてしまうので。
ここからは毎度のことですが、私自身の勝手な解釈を書かせて頂きます。
まず、この作品をアイトが描き出したのはオリンピックの時期でした。
オリンピックは盛大に中継されていたのに、パラリンピックの中継が少な過ぎることに怒りや悲しみ、寂しさを感じたようです。
アイトの初期の名作『Principal』では車椅子に乗る少女がバレリーナの絵を描いているという作品。
これを初めて見た時の衝撃は今までアートで感じたことのないものでした。
悲しくも見え、逆に希望に溢れているようにも見える作品です。
アートで心を揺さぶられたのはその時が初めてだったかもしれません。
ある意味今回のブルーローズシリーズの『心』は『Principal』の続きとも見えます。
困難や逆境を乗り越える『心』の強さ。
スカート部分に描かれているのがこのシリーズのタイトルでもある青い薔薇。
花弁は下を向いています。
しかしそれでも力強く、奇麗に咲いています。
これが『心』の強さを表しているように私は感じます。
私が高校生３年生の受験時期に、先生が言った言葉が今でも忘れられません。
それは
『全て自分が思った通りになります。
諦めることも、続けることも結局は他人でも環境でもなく最終的に自分が決めます。』
大事なものほど目に見えない。
ないと生きていけない空気ですら目に見えませんからね。
神様はいじわるです。
洋服屋が言うのも変ですが、今見えているものが全てではない。
内から溢れる美しさや格好良さは洋服では取り繕えません。
それを『心』にしまって生きていけばきっとこの作品の女性のような凛として美しい表情になるのかもしれませんね。
今回、額は夢よりも青を強調したかったので、白にしています。
よりこの作品を楽しんで頂けると思います。
【AITO KITAZAKI】アイトキタザキ Blue Rose 青い薔薇 『心』紙 原画 額付き
¥30000(tax out)
もちろん通販も可能でございます。
皆様のご来店心よりお待ちしております。
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