お持ち帰りで
終バスを逃すと緩やかな登り坂をトボトボと3.40分ほど歩くことになるのだが、
疲れに拍車を掛ける両肩に食い込む荷物の重さが苦痛で仕方がない。
仕方がない事とはいえ、いささか嫌気がさしていた。
小休憩にと歩道の植え込みのブロックに腰掛けるぐらいでは
どうにもやる気が湧いてこない。
かと云って道中に小洒落たカフェ的なものは皆無。
小洒落ていなくても皆無。
ただひたすらと我が家を目指して歩く歩く歩く・・・・毎回そんな感じだった。
ある日、同じ様に歩いていると、
ちょうど中間地点辺りでポテトフライの香が立ち込めるエリアに差し掛かった。
「嗚呼~、ポテトかぁ~。こんな時に食べたら胸焼けするなー。」
と、いつものように頭の中でつぶやいた。
暫し脳内沈黙・・・
「ぅん!? マクドって云えば!!」
と思うと同時に、入り口自動ドアをくぐりカウンターへ
「ホットコーヒー1つ」
これがあったではないか!
何故、今まで気が付かなかった?
何度、店の前を横切った?
その日以来、マックに立ち寄る事が楽しみになった。
代謝が良くなるから、お持ち帰りして時々立ち止まって道中で飲む。
自宅が見え始めるころには熱々だったコーヒーコップはすっかり空っぽ。
疲れと時間を紛らわす120円の幸せ。

疲れに拍車を掛ける両肩に食い込む荷物の重さが苦痛で仕方がない。
仕方がない事とはいえ、いささか嫌気がさしていた。
小休憩にと歩道の植え込みのブロックに腰掛けるぐらいでは
どうにもやる気が湧いてこない。
かと云って道中に小洒落たカフェ的なものは皆無。
小洒落ていなくても皆無。
ただひたすらと我が家を目指して歩く歩く歩く・・・・毎回そんな感じだった。
ある日、同じ様に歩いていると、
ちょうど中間地点辺りでポテトフライの香が立ち込めるエリアに差し掛かった。
「嗚呼~、ポテトかぁ~。こんな時に食べたら胸焼けするなー。」
と、いつものように頭の中でつぶやいた。
暫し脳内沈黙・・・
「ぅん!? マクドって云えば!!」
と思うと同時に、入り口自動ドアをくぐりカウンターへ
「ホットコーヒー1つ」
これがあったではないか!
何故、今まで気が付かなかった?
何度、店の前を横切った?
その日以来、マックに立ち寄る事が楽しみになった。
代謝が良くなるから、お持ち帰りして時々立ち止まって道中で飲む。
自宅が見え始めるころには熱々だったコーヒーコップはすっかり空っぽ。
疲れと時間を紛らわす120円の幸せ。
