しろくろちゃんリクの「マカロニ兄弟/シリアス」です!

シリアスなのかこれは・・・って感じですがまぁ読んでやってください^^;;


































「本当に大丈夫なの?」

 うっすらと廊下の光と、声が漏れている。聞きなれた馬鹿弟の不安気な声。

 ふと窓ガラスに映りこんだ自分の顔を見た。

 外の風景と馴染んだ俺の顔。

「大丈夫やて、ちゃんとお医者様に診てもろたんやし。ロマーノは丈夫な子やもん」

 あのクソパーマ。俺が子供みたいな言い方じゃねぇか。

 額に乗ったタオルは、俺の熱を吸収してしまってすっかり温かくなってしまっている。気づけよ。

 2人の足音が遠ざかっていくのが分かる。まだ何か話してやがる。

「・・・っは」

 熱っぽい声を上げる。ちくしょう目がかすんできやがった。さっき飲んだ薬の所為か?

 天井がぼやけてきた。灰色掛かった白い天井の色が混じって、境目が無くなっていく。

 目を細めて、視点を合わせようとする。しかしそれは無駄な努力に終わった。

 風邪をひいたときはいつもこんな感じだったっけか?

 ふと、思い出した。

 いつもは隣にあいつが居たんだった。風邪をひいたときもへらへらして。

 あの笑顔でどれだけ身体が楽になったか。

 思わず苦笑いしてしまった。

 ぼやける視界は無視して、ゆっくりと目を閉じた。

 暗闇がやさしく覆いかぶさった。嫌いな感覚じゃなかった。



 朝目が覚めて、まず兄ちゃんが寝ている部屋へ向かった。

 タオルを替えてあげることを思いついたけど、部屋はもう目と鼻の先だった。

「おはよう兄ちゃーん、少しは良くなった?」

 いつもの明るい声で、ドアノブをひねった。軋むドアの音。

 部屋は薄暗かった。もう朝なのに。

 カーテンが閉め切ってあった。兄ちゃんって暗いの苦手だったはずなのに。

「兄ちゃん?」

 部屋へ足を踏み入れた。昨日よりカーペットがガサガサしているような気がした。

 足元の何かに躓いて転びそうになる。思わずサイドテーブルに手をついた。手には嫌な感触が広がった。

 暗がりの中手をよく見てみると手にはびっしりと埃がついている。サイドテーブルにはくっきりと手形が残っていた。

「掃除してないのかなぁ」

 誰にともなく呟いた。手をはたく。

 いつもの足取りでベッドへ歩み寄った。なんとなく変な違和感を覚えながら。

 ベッドにロマーノの姿はなかった。念のためブランケットを剥いでみたものの、結果は同じ。

 トイレにでも行ったのだろうか。

 シーツに目をやった。サイドテーブルと同じようにびっしりと埃が積もっていた。

 おかしい。ようやく気づいた。

 病人が寝ている部屋が埃をかぶった部屋なわけがない。綺麗好きの兄ちゃんのことだ。しっかり掃除してあるだろう。

 それに、物の配置が少し違っていた。さっき躓いた木箱なんて昨日はなかった。

 いつになく真剣に悩んでしまった。兄ちゃんはどこ?

「あっ」

 1つの考えが浮かんだ。これだ。

「部屋を間違えたんだ!」

 なんだ、そんな事かと思いながら部屋を出た。

 部屋を出てみると、やはりそこは昨日と同じ部屋だった。

「おっかしいなぁ」

 隣の部屋は鍵が掛かっていて入れない。その隣は物置だ。

 一人で腕を抱えて悩んでいると、軽快な足音が聞こえた。

「あれっイタちゃんやん!ウチで何してんの?」

 スペインだ。思わず駆け寄った。

「ねぇ、兄ちゃんの部屋ってどこ?」

 どういうわけか、嫌な予感がしてならなかった。

「ん、何やイタちゃん。俺の部屋なんて知ってどないするん?」 

 俺の部屋?

「まぁええわ。俺の部屋はちょうどこの真下やで」

「ち、違うよスペイン兄ちゃん。俺の兄ちゃんだよ、ほら、ローマノ」

 スペインは首をかしげた。

「ロマーノ?誰やそれ」

 一番聞きたくない言葉が返ってきた。スペイン兄ちゃんがそんなこと言うなんて。

「誰って・・・俺の双子の兄ちゃんだよ、意地っ張りで泣き虫で」

「何言うてんのイタちゃん」

 スペインは笑いながらヴェネチアーノの肩をバシバシ叩いて言った。


「お前は一人でイタリアやろ?」


「なっ・・・何、言ってるの」

「そっちがやでぇ。どっかに頭ぶつけたんちゃう?」

 ヴェネチアーノはスペインを突き飛ばした。スペインが勢い良く壁に叩きつけられる。

「イ、イタちゃん・・・」

 スペインが驚きを隠せないといった表情で見ている。

 止めてよ。そんな目で俺を見ないでよ。

 涙が出た。頬を伝って流れ落ち、廊下の絨毯に小さな染みを作った。

「俺は・・・」


 




「なあ、知ってるかスペイン」

 国際議会が終わった後、珍しくフランスが話しかけてきた。

「何やのぉ、お前が俺に話すことなんていっつもロクでもないことやわぁ」

「ロクでもないって・・・まぁそうかもな」 

 フランスは壁に背中をもたれて言った。

「国がなくなったら・・・どうなると思う」

 それを聞いて一瞬、スペインは身を硬くした。フランスはまぁそう身構えるなって、という顔をした。

「場合によるんちゃう?」

 額にうっすらと汗を浮かべながらスペインが言った。

「まぁそうだけど・・・」

 例えば、とフランスは言葉を繋いだ。

「もし、国が2つに分かれてたとする。そのうち片方が消え、もう片方が残ったら」

「どうなるん?」

「そう急かすな。ただの噂だよ」

 フランスは肩をすくめて見せた。スペインは怪訝そうな顔をする。

「そしたらな、残った片方は消えた片方のことをしっかりと覚えてるんだそうだ。まぁ元々は1つの国なんだからな。でも、別の国は違う。ずっと前からそいつは1つの国だったとしか認識できねぇんだと」

「つまり?」

「つまりって・・・まぁ、そうだな。一言で言うなら『消えたヤツのことなんて知るか』ってことだろうな」

「・・・・・・」

 言うだけ言って、フランスは優雅な足取りで出口へと消えて行った。

 スペインの頭の中では、あの日のイタリアの言った言葉が何度も繰り返されていた。


「俺は・・・」





「俺たちは、2人でイタリアなんだ・・・っ」




































 

 

 

  


■あとがき?■

ハイ、終わりですすいません^p^;;;;;

本当書いてる自分でも良く分かんない感じになってしまいました・・・orz

シリアスって何だっけ状態に陥ってしまったあーああーーー(((

しろくろちゃん申し訳ないm(_ _ )m

最後まで読んでくださってありがとうございました!

率直な感想を・・・あ・・・やっぱいいいです←