脳みそフル回転気味です。拙い文章ですが、楽しいなぁ

では、7回目もお願いします。


コンビニを出て、車に向かっていく。中には誰もいない。今日運転をかってくれた人はどこだろう。辺りを見てみると、少し離れた所に姿を見付けた。コンビニの駐車場から離れたところにある広場。彼はベンチに座っていた。走り寄ると、アイスコーヒーの氷が暴れる。その音に気付いて彼がこちらを振り返ってくれた。
「走らなくていいだろ。そんな遠くまで離れてないんだから。俺迷子しそうか?」
「違うよ、そんなことないから。はい、コーヒー。運転手さんに差し入れだよ。」
「おーありがとう。  ブラックかーこういうときは少し甘くしてくれよ。疲れた身体には糖分が…」
「そう言うと思って。はい!」
彼の言葉を遮って、小さなお弁当箱の包みを差し出す。
「昼飯の時間じゃねえだろ?」
何で今弁当なんだ?という表情。予想通りだけど、こちらも用意してきたからには…
「ん! どうぞ。」
にこにこ笑顔で渡してみる。彼は開けると、先程とは違う表情を見せてくれた。
「疲れたときには糖分だよね。知ってるし、わかってるよ。もちろん、あなたの好きなものも。」
小さなお弁当箱には、ひと口サイズの黒い丸が詰まっている。
「チョット寄っちゃったけど、昨日から頑張って作ったんだよ。ぱくっと食べやすいように、小さめに作ったんだ。」
最後まで言い終わるより早く彼がつまんで、口に放り込む。
「ちょっとー聞いてる?」
「ん?  んっ  ひと口サイズっていうか、小さすぎだわ。おはぎはデカめを、ガブリといくのが醍醐味だぞ。」
頑張って作ったのに、なんでそんなこと言うのよーという表情の私に気付いて、慌てて
「いや、でもまさか出かけた先でおはぎ食えると思ってなくてよ。あ…ありがと。んまいよ。」
言いながらパクパクと次から次へと、食べる。後ろを向いてるけど、耳が赤いのがわかる。
「喜んでくれたなら、いいですよー」
隣に座って声をかけた。

目の前に広がる大きな海。遠くに白波が立つのが見える。潮風を感じると、海に来たんだなぁと再認識する。
「この海の風の匂いを嗅ぐと、海に来たなって感じるよな。いや、海に来てるから、当たり前なんだけど、改めてそう思うというか。」
「私も。私も今そう思ってた。」
「そっか。同じタイミングだったな。視覚でさ、見て確認するって最低限の確認だな。香ってわかるって心にゆとりがあるからだろうな。目で見て、耳で聴いて、鼻で香って、肌で感じて…そういう気持ちになれるって幸せなことだよな。俺はやっぱり風が心地いいわ。」
お互い目を合わせるでもなく、海を見たまま話す。彼の言う通り、波の音、海の香り、肌に触れる風を感じている。
「あと、味覚のおはぎもな。」
ニカッと笑いながら、いつの間にかおはぎを口いっぱい頬張っている。
「なんでお箸使わないのよー」
「小さくて、落っことしそうだからな。ほらよっ。」
急に口の中が甘くなった。初めて作ったおはぎは甘さ控えめだった。
「お前不意打ちなのに、普通に食べてんのすげーな。」
笑いながら、あんこのついた指を口に入れている。

 すくっと立ち上がって、のびをして、
「さぁて、気持ち良すぎて動きたくなくなるから、そろそろ動くか。腹もイイ感じだしな。」
私の手を取り、ベンチから立たせる。
「あとどんくらいだ?渋滞無いといいな。」
独り言のように呟く。うなずきながらも、この場所を去り難い私。
「せっかく、くっつけたのになー」
ハッとして口を押さえた。しまったー!心の声、出ちゃった。彼は黙ってる。車に戻ろうって話してるのに、何言ってんだか私…反省してると、彼が抱きしめてくれた。
「じゃあ充電。」
彼が小さな声で言う。ぶっきらぼうで、言葉足らずで、そっけない…でも大好きな彼。この筋肉質の身体も、私を包み込む優しい手も、全部全部私の大好きな彼。少しして
「はい、おしまい。もうちょい我慢な、お互い。」
手を繋ぎながら、2人は車に向かって歩いて行った。
 鬼がつく漫画・アニメに今更ながら、改めて?、
がっつりハマりました。ネタバレになるといけないので、
細かくは言いませんが、漫画オタから言わせると、
こんなに嫌なキャラクターがいない作品はないと思います。
皆が皆、苦労して、もがいて、頑張ってる…敵だけど、
憎めない、むしろ好きになっちゃう…みたいな。
あと作画!トーンも控えめ?で、カラーもコピックのみで描いてらっしゃる?職人感がたまりません!

では、前置きが長くなりましたが、妄想デートにお付き合いくださいませ。ちなみに柱のUさんに宛ててます。



 有名な観光地でも、話題の場所でもない、家のそばの小道。いつもの散歩道。犬の散歩や、買い物に向かう人、ベビーカーを押す人、日常の、普通の光景。私達も多分にもれず、この道のお世話になっている。彼が窓の外を見てから、すっと立ち上がるのがサイン。
「行くか?」
すぐに返事をして、急いで支度する。玄関のドアの前で待つ彼。休日の散歩は彼の声かけから始まる。

「今日はなんだか暑いなぁ。」
ほどなく彼が言う。
「背が高くて、お日様に近いからじゃないの?」
笑って言う私に、
「確かにそうかもな、と笑う彼。」
なんてことない普通の日が嬉しい。

 歩道には色々な木が植えてある。春先の木蓮や、梅雨の紫陽花もきれいだし、秋の銀杏の絨毯も大好き。冬は枯葉の上を歩くのも楽しい。でもそれ以上に楽しみなのが、大きな桜の木。彼も同じみたいで、桜の木が見えてきたら、嬉しそうな表情をしてる。私も更に嬉しくなった。
「やっぱり、この桜が1番だな。」
何度も頷く私に微笑みながら、
「だよな!」
少年のような可愛い笑顔に、私はボッと顔を赤らめてしまう。彼に気付かれないように小走りに木に近付いた。遠くから見ても、下から見上げても、やっぱり綺麗で立派な木。長く下がっている枝を見つけ駆け寄ると、下を見ない私は根に引っかかった。あ!転ぶと思ったその時、身体が浮いた。
「その根っこに引っかかるのまで、春の風物詩にしなくていいんだよ。毎年同じとこで…全く。」
呆れ顔で私を見る彼。恥ずかしいからなのか、さっきの彼の笑顔を見てドキドキしてなのか、太くてガッツリした彼の腕に抱えられてるからなのか、わからないほど顔が真っ赤になってしまった。
「ぷっ!赤すぎ!」
呆れ顔から笑い顔に。笑われてバツが悪くなった私は、彼を少しにらみつける。彼がふと真顔になって、顔を近づけて来た。
「!?」
ビックリして目をつぶる私…の両耳をつまんで、引っ張られた。
「耳まで赤くする位恥ずかしいなら、来年は下見て歩かなきゃだな。キスでもされると思ったのか?」
恥ずかしすぎて、背中を向けてみる。恥ずかしいやら、ムカッとするやら…そんなことを考えていたら、ビックリするほど強い風が吹いた。

 桜吹雪だ!と思う間もなく、視界が暗くなった。彼が私を、その大きな手で塞いでいた。
「大丈夫か?」
「大丈夫だよ。さすがに飛ばされないよ、いくら小さくたって。」
笑う私に
「そら良かったな。しかし、強い風だったな。桜散らしの風ってやつか。…て、痛って!」
枝が顔に当たったみたいで、涙目になってる。顔を押さえて、見るからに痛そう。
「すげー痛い。泣きそう。」
八の字眉毛にしながら、私の肩にもたれかかる。彼の体温を感じる。少し長めの髪、サラサラできれいだな〜じゃない!
「チョット〜重たいよ。…ってか、頭に桜ついてるよ。」
取って見せると、吹き出された。
「いやいや、俺よりお前!頭どころか全身桜まみれだわ!どんだけピンク色なんだよ!」
どの涙なのかわからないくらい泣きながら笑う彼。つられて笑ってしまう。
「2人とも桜になったみたいだな。自分が花になるなんて、俺達派手で最高じゃねえか。いいな!」
俺達って言葉に私は更に嬉しくなる。彼が見上げて言う。
「散るときが綺麗な花なんて…と思ってたけど、この綺麗さには勝てねえや。(私を見ながら)お前が一緒にいるから、余計にいいと思うんだけどな。」
にっ!と音がしそうなくらいの、今日1番の笑顔を見せる。
私の脇をひょいと抱えて、近くのベンチに連れて行く。
「よし!チョット休憩!」

 彼と私の身長差は数十センチ。いつも私に合わせて話してくれる彼。ありがたいなぁ。ていうか、悪いなぁ。地味な私じゃ背も高くて、カッコイイ彼には合わないかなぁ。

トン

彼の頭が、私の肩に。チラッとこちらを見て
「また変なこと考えてる顔してんな。俺がお前がいいって言ってんだから、派手に納得しとけよ。わかったか?」
ちょっと涙目になったから、頷いて返事した。彼の方を見てみると、なんとこの短時間でもう寝息を立ててる。疲れてたんだなぁ、それなのにお休みの日に私と出かけてくれるんだ。嬉しいなぁ。よし!お夕飯は彼の好きなもの作ろう。スマホをポチポチ。横から大きな人差し指が出てきた。
「これ。これ食いたい。これしか食いたくない。」
「材料ないや。」
「じゃ買いに行くか。」
のびをして、あくびをひとつ。スクッと立ち上がる彼。なんで、この人こんなにカッコいいんだろ。まじまじと見てしまう。彼は急に私の肩を抱き、キスしてきた。
「今度こそちゃんとキスできたな。」
ペロッと舌を出して笑う。
「んっ」
と彼の大きな手が私に前に。手を繋いで桜の木を後にした。散るまでにもう一度来よう、また2人で。
週末、嫌いです。ほぼ毎週末、姑を夕飯に呼ばなきゃいけないから。めっちゃめんどい。すごく嫌。ちっ