来た来た、ついに来た、介護の現実③ | a2kichi あつきちのブログ

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韓国ドラマあれこれ・・・・。




2020.07.20
やはり悪い癖が出た
慣れた人、慣れた病院
結局は自分に批判的な、不利になるような話は極力聞きたくない二人は、脳神経外科に行くべきだと言う旦那の話を無視して行き慣れた病院に行った
外科も備えている病院ではあるが認知症専門ではない
そんな病院で気付いて貰えるモノなら、何度も受診した過程で指摘されてるやろ!と思うのは私だけ??
この日は私も旦那も対応出来なくて、姑が自分の妹(旦那の叔母)に頼んで車を出して貰った
朝から受診し認知症テストやMRI検査を受けて診て貰う
テストは年齢の割には点数が良く、MRIの結果も年相応の状態と診断されたと二人は喜んで帰って来た


だが、久しぶりに駆り出され二人に会った叔母さんは「あの状態なのに全く問題無いのがおかしい!」と心配して、その夜旦那に電話をして来て下さった
やはり、そうだ、おかしい!



2020.07.25
嫌がる二人を無理矢理連れて、叔母さんが教えてくれた近所の脳神経外科病院を受診した
残念ながら認知症専門の医者先生は常勤医ではないので、この日は他の先生に現状を話して帰ったらしいが…
この頃の舅は、税務署に申告漏れがあって捕まるかも知れないとか、一見すると有り得なくもないような話を繰り返していたと思う
極端に心配性のところがあり、一度気になり出すと執拗に聞いて来る傾向は昔からあったので…
申告漏れはない、申告の対象になる金額じゃないと説明しては落ち着きを取り戻す感じだった


2020.07.28
仕事を休んだ私が二人を連れて行った
専門医の先生とは一週間後に予約を入れていたのに、急遽早めに受診したのだ
要介護認定の審査を受けてから今日までに、度々幻覚や幻聴、幻視が現れるようになっていた!
数日前に思い立ってクーラーを設置した際に、天井裏を見た電気屋さんにイタチのフンがあると聞いてからは「イタチがおる!」と言い出した
外には中国人が来て、頭上には自衛隊のヘリコプターが飛んでいると訴えるのだ
夜中に急に大声で叫び出したり、正直何か霊的なモノかとも怖くなった
こうなると誰が聞いてもおかしいではないか
頻尿もますます激しくなり、歩けないはずなのに勝手に起き出してポータブルトイレに頭を突っ込んでいた事もあったらしい
この異常な事態に、乗り気じゃなかった姑も渋々連れて行く事に同意したのだった



家での異常言動と行動を先生に伝えたいのに、本人がガンとして「大丈夫!認知症テストも問題なかった!」と言い張る
確かに今の姿は足腰が弱った程度の年相応な老人にしか見えない
手術になったら大変だと自己防衛する舅のプライドを傷付けてもいけないし、どう話を切り出そうかと迷った末に、読み上げようと思って準備していた誤字脱字だらけのメモ書きを思い切って先生に渡した
先生はメモを何度も見ながらもその内容には敢えて触れずに、こう仰った
「前に受けられたMRI検査の写真は残念ながらココに無いからもう一度撮って頂いて、折角だからもう少し詳しい認知症テストを受けて貰いましょう」
他の病院で撮ったMRIでは異常は無かったのに、ココでは異常が見つかるのか?と疑問は湧いたけど、何か脳に異常が無ければ何もかも説明がつなかないと思っていたので先生の言葉に納得した



ところがMRI検査の結果はシロ…
まーたく綺麗なモノですねと先生に褒められた
アルツハイマー型認知症の場合には脳の萎縮が見られるがそれも無し
記憶を司る海馬も年相応



何にも悪いとこ無し???



まさに暴れてやるって思った時に先生が切り出し始めた
「認知症テストの結果なんですが、難しかったですよね?30点満点で9点でした」
え?やめてーー!このじいさん、点数にこだわるの半端無いのにっ!
「記憶力は非常に良いのに、全く集中力が無いんです」
集中力?何?それが認知症に関係あるの?
「脳に異常がないけれど、これだけ集中力に欠けているとなると、認知症と判断出来ますね」
そう言ってパンフレットを見せて下さった




レビー小体型認知症????




なんや、それ?
初耳の初耳なんだけど…


「特徴としては記憶はさほど衰えずに、見えないモノが見えて聞こえないモノが聞こえるんです」


げーーー
まさにソレだ!


神経細胞にタンパク質が増えて神経を壊す病気らしくて、処方して貰った薬も治療のためと言うよりは症状緩和のためみたい
ただ、このレビー小体型認知症の患者は薬物に弱い傾向にあるから少量成分の薬から少しずつ始めましょうとのことだった
頻尿については、飲んでいる精神安定剤の副作用のようだから飲まないように言われた
さて、約一ヶ月、朝に一錠飲むこととなる



翌日から早速、昼夜問わずに尿意を訴えていたのに回数が減った
これについては、後にリハビリを兼ねて主治医の先生の診察を受けた際に明らかになった
毎回、夫婦漫才をして先生の前では良いように取り繕っていた二人だったので、主治医の先生に頻尿の症状がキチンと伝わっていなかったらしい




とにかく、余りに進行が早いのが不安だったので、一旦認知症だとハッキリしたから私達はひとまずはホッとした
この時点では…
更なる試練が待っていようとは思っていなかったのだ




前々回、前回、そして今回
我が家の場合の症状の進行を備忘録してます
同じ症状を抱えていらっしゃる方々のご参考になれば嬉しいです
認知症は広く認識されているアルツハイマーだけではなく、記憶障害が現れないような認知症もあり、少しでも「おかしい」と感じる事があれば、積極的に認知症外来にご相談された方が良いと結論に至りましたので合わせてお伝えします