来た来た、ついに来た、介護の現実② | a2kichi あつきちのブログ

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韓国ドラマあれこれ・・・・。




続き
2020.07.13
11時から予約をしたからと前日に言われ、私が会社を半日休んで病院へ連れて行った


幸い旦那は嫁に自分の親の面倒を任せっぱなしにするタイプでは無い
が、何度も休みを取ってはいられない現実があり、今回は私が対応したのだった
実は私達には目論見があった


訪問介護やデイケアサービスを利用しようと思えば、必ず要介護認定を受ける必要があるのは知っていた
しかし、「(デイケアサービスでは)放ったらかしにされる」と思い込んでいる舅と「自分は遥かに良く出来た妻で、甲斐甲斐しく面倒を見れる」と信じている姑を説得するのは困難だった
その牙城を崩すためにも、今日は二人に同行して隙を見て主治医の先生に現実を伝えなければと思ったのだ


現実は、こうだ
数分置きの尿意と、トイレまでの介助に姑が振り回されているのだ
ついにポータブルトイレとオムツを購入した
ほんの数週間前までは、自ら運転する車でリハビリに通っていた舅が今では「はずんだ!はずんだ!」と何度もトイレに行きたがり、車に乗って病院へ行くまでの間に「(オムツに)ココでしていいんか?」と何度も不安そうに確認する…
付き添われて摺り足で歩く姿に「介護」と言う現実は他人事じゃないと覚悟する




この病院では、主治医の先生の診察の前にリハビリへ行くのが恒例だった
理学療法士の先生が面倒を見て下さっている間に姑を呼び出して耳打ちする
「おじいさんの要求に全て答えてたら、おばあさんがやられるよ」
すると姑は同意して、手が抜けるところは抜かないとこの先続かないと嘆いた
やっと献身的に引き受ける事の危うさに気付いた様子だった
ちなみに私達がヒソヒソ話をしている間も、舅は何度も姑を呼んでいた


舅は体力や筋力の低下と言うよりは、気力が無くなってしまっている感じだった
「歩く」「食べる」「排泄」に至るまで、自分一人では無理だと訴える
あんなに毎日聞いていたラジオも「コロナ禍のニュース」も全く興味を持たず、誰かがTVを点けるだけで煩がる始末
だが、いざ主治医の先生の前に二人座ると日常を楽しんでいるかのように戯けて話す
先に受付で「別途相談したい事があるので二人が居なくなってから時間を下さい」と伝えていたので、敢えて私も二人の夫婦漫才は水を刺さずに見ていた
そしたら、先生が私の意図を見越したのか二人に仰るではないか



「それでも要介護認定は受けといた方がいいよ」



いきなり話は転がるように進んだ
ズッと言い出せなかった姑が何やら封筒を取り出すではないか
「今日はどうしても持って来ようと思って…」
舅はもちろん嫌な顔をしたが、姑の勢いに何も言い出さなかった
取り出した封筒は、紛れもなく申請書だった!
しかも、まだ頭もしっかりしていた頃に本人が直筆で書いていたのだ
先生が「自分で記入もしているなら早く提出しようや」と後押しして下さった
ココはチャンスと思って「この後、提出に行きます!」と私が封筒を仕舞い込んだ
これで、一歩前進したとホッとした



担当地区の福祉事務所に赴いた
どれだけ窓口が混雑しているかと覚悟して行ったのに、時間帯のためかガラガラだった
ひとまず、介護保険の申請から認定までの流れを教えて貰い、介護保険についての冊子を受け取って帰った
担当が審査に行く前に、携帯電話番号から電話をするので警戒せずに受けるように何度も念を押された
ナンバーディスプレイが当たり前の昨今、特に年配者の家庭だと着信拒否などのトラブルがあるのだろう


担当者からの連絡は予告通り一週間内にかかって来た
不思議だったのは日曜日を指定して来られた事
土日休みと思っていたのに、福祉関係の方々はサービス業よろしく土日は関係ないようだ
当日になって、こちらの都合で約束の時間より一時間早めに変更して貰った
急なお願いにも関わらず快く応じて下さり、その方はいらっしゃった



2020.07.19
審査が始まって少ししてから私も舅の家に行った
そして、愕然とした




いつの間に寝た切り状態に?!




認定を受けるのに、状態が重いとアピールするために布団に横になっているのかと思ったのに違った…
危うい視線、話すことも妙、なにより身体を一人で起こせない
約一週間前には主治医の先生と笑って話をしていた舅が別人に見えた


余りに急激な衰えに旦那も動揺を隠せない
すると、担当の方が(アルツハイマー)認知症の場合はゆっくり進行するから、こんなに早く悪化するのはおかしい、もしかしたら脳血栓とかの他の病気ではないかと仰った
そう言われたら本当にアレよあれよと状態が悪くなっているのに気付く
ココで初めて認知症以外の病気を疑い始めて、近くの脳神経外科病院を受診することにする



Instagramよりお借りしました
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我が家の場合の症状の進行を備忘録してます
同じ症状を抱えていらっしゃる方々のご参考になれば嬉しいです
認知症は広く認識されているアルツハイマーだけではなく、記憶障害が現れないような認知症もあり、少しでも「おかしい」と感じる事があれば、積極的に認知症外来にご相談された方が良いと結論に至りましたので合わせてお伝えします