韓国ドラマ談義「붉은달푸른해 赤い月青い太陽(原題)」ドラマで使われた曲を探してみた | a2kichi あつきちのブログ

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韓国ドラマあれこれ・・・・。





エネネンの出演が決まった時点で楽しみにしていたMBC水木ドラマ「赤い月青い太陽」が2018.11.21に始まった
いやいや、なんで 해 を海と思い込んでたんか自分でも分かりませんㅠㅠ シャラっと直しましたm(_ _)m













子供に対するネグレクトにより逮捕収監された母親は全国民から悪魔と呼ばれていた
母親は刑期を終え出所して間もなく焼身自殺と見せかけて殺害される
誰もが密かに「天罰」が下ったのだと母親の死を憐れむ人はいない


だが、担当刑事 강지헌 カンジホン(이이경 イイギョン)は殺人は殺人だと一蹴する
僅かな手掛かりを元に犯人を探し出すカンジホン
犯人は自身も数年前の事故で最愛の妻子を失った医者だった
悪魔を退治して「大義をやり遂げた」医者は自ら刃物で切りつけ自殺を図る


逮捕に向かったカンジホンの目の前で、自殺を止めようとした別の刑事 전수영 チョンスヨン(남규리 ナムギュリ)ともみ合いになり刃物が刺さって死亡した
母親殺害事件は解決したが、カンジホンは大義名分を掲げていた男にしては一人退治しただけでアッサリと満足し自殺した事に違和感を覚える




妹が死んで自分の存在を感じられなくなった子供が自ら階段から落ちると言う自傷行為に、カウンセリングを引き受けたのが産休直前の 차우경 チャウギョン(김선아 キムソナ)だ


だが、子供の自傷行為より世間体を気にした両親からカウンセリングを拒否される
そんな矢先、チャウギョンが交通事故を起こし少年を死亡させてしまう
チャウギョンは自分が車でひいたのは、緑のワンピースを着て白いタイツのおかっぱ頭の少女だったと言い張るがドライブレコーダーに映っていたのは、やはり少年だった
少年が自動車専用道路に飛び出して来た上に、保護者が名乗り出ないので、チャウギョンは不起訴となる
だが、親さえ現れないのを「幸いだ」と言う夫の言葉に憤慨する
チャウギョンは少年が無縁故者として葬られる事に疑問を抱き、自分が引き受け納骨する
その納骨堂で緑のワンピースの少女を再び見かけ、身重にも関わらず必死に追いかけるが見失ってしまう
少女が誰なのか、少年が誰なのか、真実を探し始める
その手掛かりとなるのが、少年が自分の靴底に隠していた一枚の絵だ
絵の裏には、詩人 서정주 ソジョンジュの「문둥이 ムンドゥンイ(昔、不治の病と言われ忌み嫌われた病気の患者を意味する言葉です。日本でも人権問題として今でも根深く悲しい歴史を残しています。敢えて別件で検索されないように、カタカナ訳にします。)」の一節が子供の字で書かれていた





보리밭에 달 뜨면
麦畑に月が出ると

の続きが

애기 하나 먹고
赤子ひとり喰らい

なのだから
さて、この詩をどうドラマでは扱うのか?



私の韓国の友達 나니 さんの見解では

옛날 의학이 덜 발달 했을땐 문둥병에 걸리면 온전한 사람을 먹으면 낫는다는 이야기가 있었는데

그래서 문둥병에 걸린 사람들을 피했는데. 보기 흉해서 피하기도 하고 사람을 잡아 먹을까봐 무서워서도 피하고요

시가 의미하는 정확한 뜻은 모르겠으나 "보리밭에 달 뜨면 애 하나 먹고"는 문둥병 환자가 낫고 싶다라는 의미 인거 같아요.

昔、医学が発達していなかった頃に、ムンドゥン病にかかると健康な人を食べると治ると言う話があって…だから、ムンドゥン病に掛かった人達を避けた(とも言うが)見目が悪くて避けたとも言い人を捕まえて喰らうんじゃないかと恐れて避けたとも言います。
詩が意味するところはハッキリとは解らないけれど「麦畑に月が出ると赤子ひとり喰らい」はムンドゥン病患者の治りたい一心を表しているようです。



私は、詩人 ソジョンジュが太陽の光さえ避けなければならなかったムンドゥン病にかかった患者の哀しみを謳ったのだと単純に思った
けれど、ドラマ中でチャウギョンが「子供の立場で考えたら、凄く怖い詩だ」と呟いた
だから、引用した意図が妙に気になり始めた
나니 さんもドラマを観てみると言ってくれたㅋㅋ





気になると言えば、チャウギョンが事故を起こす直前に車の中で流れていた曲
とても物哀しくて、一風変わった曲
YouTubeで検索してみた




@Agnes Obel


ドラマを観ていると、たまに琴音に触れる曲がある
歌詞は解らないのに、妙に気になる
この曲はアグネス・オベルの「the curse」
意味を調べると呪い…






エネネンはトラックの運ちゃんとして、3話に登場する
人物紹介を見ると、チャウギョンがカウンセラーとして勤めている 한울센터 ハンウルセンターで同じく勤務しているらしい
このセンターの前身だった孤児院で育ち、一度は独り立ちしたようだが、亡き院長の計らいで戻って来たみたいだ
多分、彼がキーマンなんだろうな