「運命の一冊」を求めて

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皆さま ごきげんよう

 

 

先日 テレビをつけて仕事をしていました。

 

本屋さんの店主を追った ドキュメンタリーが

 

放送されていました。

 

北海道、砂川市にある いわた書店。

 

「いわた書店」店主、 岩田徹さん

※NHK 「プロフェッショナル」HPより

 

自分の読書歴、境遇などを書いたカルテに

 

基づいて その人に合った本を選んでくれる

 

という  『一万円選書』で話題となり、今や

 

注文が殺到、3000人待ちとも 言われている

 

そうです。  出版不況、本屋廃業が相次ぐ

 

なか、父親から受け継いだ “街の本屋の

 

役割”を探し続け、いかにして 話題の

 

サービスが生まれたかについて 迫った

 

番組でした。 昔は 町内に一軒は本屋さん

 

がありました。 お馴染みの本屋さんは

 

毎月出る本など、家に届けてくれるのが

 

楽しみでした。

 

「いわた書店」の店主、岩田徹さんの

 

お父様は、三菱美唄炭鉱で働く鉱員、

 

毎月 岩田さんと妹さんの為に購買で

 

本を買ってくれたそうです。 その後

 

子供達の喜ぶ声に押されて、本屋を

 

始めたそうです。 始めは 大盛況ながらも

 

その後は 本屋は斜陽期、本屋の廃業が

 

相次ぐ時代となりました。 父親の跡を

 

継いだ 商社に勤めていた岩田さんも

 

何度も廃業の危機と戦ったそうです。

 

そんな中、高校時代の先輩に窮状を話すと、

 

彼は「一万円で自分に合う本を選んで

 

欲しい」と言ったそうです。 これが

 

「一万円選書」の始まりとなりました。

 

誰よりも本を愛し、いい本を売りたい、

 

本屋を辞めたら 自分の人生を否定された

 

ようなものと思い、頑張ったのです。

 

その後、地元紙が 取り上げるようになり、

 

口コミも拡大し、来店する お客さんも

 

増えました。そして今や「一万円選書」は

 

3000人待ちとなったのです。 書籍で

 

一万円は かなり読み出がありそうですね。

 

岩田さんの本のチョイスは 流行りや 出版社

 

お薦めの本ではなく、自分が読んで 面白い

 

と思った本しか置かないのだそうです。

 

それらの本の中から お客様に合った本を

 

選ぶのに 必要なのが「カルテ」。 まるで

 

お医者様のようですね。 現に 岩田さんの

 

選んだ本を読み、 運命を変えてくれた、

 

人生を救われたと、“道しるべ”を得られた

 

方々も多いそうです。 確かに 本は人生を

 

変える力があるかもしれません。

 

私も 子供の頃、 本をたくさん読む

 

“文学少女”でした(笑)  スタンダールの

 

「赤と黒」では ヒロインの レナール夫人、

 

バルザックの 「谷間の百合」では

 

モルソフ伯爵夫人に、 トルストイの

 

「戦争と平和」では ナターシャに、

 

エミリー・ブロンテの 「嵐が丘」では

 

キャサリンに、といったように 空想の中では

 

いつでも 世界中のヒロインになれたのです。

 

とりとめのない時間は 誰にも邪魔されない

 

憧憬の世界にひたれ、楽しい時間でした。

 

ペーパーレスの昨今、本屋さんは 本当に

 

薄暮の時代なのでしょうか。

 

素晴らしい本は たくさんあります。 

 

 膨大な 数の中から 自分に合った本を

 

“処方箋”によって 選んでもらうのは

 

贅沢なことかもしれません。今、岩田さんは、

 

「儲からないけど、日本一幸せな本屋」

 

だと言って笑います。 本はあなたの味方、

 

人生の味方、 常に寄り添っているのです。

 

岩田さんが 選んでくださった

 

「一万円選書」、 “運命の出会い” を

 

経験してみたいですね。