腕時計
猛暑、というにふさわしい日が続いていますが
みなさんお元気ですか?
私はなんとか元気でやっています。。。
梅ジュース、作っておいて良かった。
それにジュースの時に漬けた梅が、乾涸びそうな身体に染みて
元気をくれます。
今日は時計の電池を交換しにいったんですが、
最近は大型商業施設には本当にいろんなお店が揃っているので
暑い日は駅前のこういう場所は便利だなぁ、と思いながら出かけてみると、
「修理に出すので2週間はかかりますね~」
とのこと。
確かに、こういうチェーン店などの時計屋さんは、
時計は売っているけれど時計を修理できたり、
そういうスペシャリストとはちょっと違う。
というわけで急遽駅からちょっと歩いた、
私がはじめにいった商業施設が出来る前までは、きっとメインの商店街
だったんだろうなぁ、という商店街にある、小さな時計屋さんに
行きました。
向かう途中で、腰にタオルを蒔いてまさにタクシーに乗り込もうとする
妊婦さんをみかけ、2ヶ月前の自分を思い出して
「がんばれーーー!」と思わず心で叫びながら。
入った時計店の奥には古い柱時計が鎮座していて、
店主の方が近所のおじちゃんとお話中でした。
私が来たら快く出迎えてくれて、電池交換はものの5分もかかりませんでした。
その間、店内を見回してみると、
ちょっとした宝石、腕時計、老眼鏡など、自分の子供の頃の記憶と同じ、
よく時計屋さんで売っている、「時計じゃないのに」ってものが、
ぎっしり、びっしり、置いていました。レイアウトとか、そういうことは
全然意識されていない。(もしされていたら、ゴメンナサイ)
はじめにいった、チェーン店の時計屋さんの方が
見やすくて、きれいで。
でも、私はその時計屋さんがすごく落ち着いたし、気に入りました。
何でだろうって考えてみたけど、
店の奥にはお孫さんの成長の写真が置いてあったり、
店主の方が店の隅っこに座っていろんな長年使い込んだ小さな道具を
手に黙々と作業する姿を見てると、
本当に、時計が好き、ていう気持ちが
なんだかお店に満ちていたからだと思います。
愛されたものたちって、安心した空気を放って
その場を柔らかくしてくれる気がします。そして、そんな時計たちの
傍らで何故か「黒にんにく、はじめました」という
にんにく販売のお知らせが……そういう雑多な感じも、私は好きです 笑
色んなものが整理されて、きれいになって、均一化されていくことは
私たちにとって良いことのようでもあり、寂しいことでもある。
この寂しいという感覚は忘れちゃいけないな。
むかし、韓国のご飯屋さんで、みんな違うものを注文したら
「大変だから同じもの頼んで!」と店のおばちゃんに怒られて
「嫌だ!」と歯向かったりしたことを何故か思い出しました 笑
たとえそういう会話でも、やっぱり人として交わして、
お金のやり取りを出来た方が、やっぱり私は気持ちがいい。
そういうものにお金を払っていけたらいいな。
手元に戻って来た腕時計は、
「すっごく大事に電池変えてもらったよ~」
という感じでお風呂上がりに気持ち良さそうな顔してる子供みたいにピカピカでした。
春奈