今日は久々にテレビ朝日のミュージックステーションを見た。その中で驚いたのはAKB48のニューシングルの題名とその中身だ。
『僕たちは戦わない』
このように題されたニューシングルは5/20に発売された。そしてこのCDには今ではお馴染みとなったAKB48の総選挙への投票権が同封されているというのだ。
しかし私は疑問に思った。なぜ『僕たちは戦わない』という題名なのか。総選挙は文字通りAKB48メンバー内での戦いである。勝って上位の順位になればメディアに露出するチャンスを手にする。戦わないと題された曲と総選挙は似ても似つかないように思うのだが。
通常、AKB48のシングルはリリースされた季節やメンバーが出ているドラマをなぞったような題名、歌詞になる傾向がある。
そこで私はこの曲は何かドラマの主題歌で、その内容に即したものになっているのかと思った。しかし調べてみたがこの曲はドラマとのタイアップ曲ではない。
それどころか私がこの曲を聞いていて彷彿とさせられたものがある。それが昨年末の紅白歌合戦でサザンオールスターズが歌った『ピースとハイライト』という曲である。
仮に今回のAKB48のニューシングル『僕たちは戦わない』が現在国会で審議されている新安保法制や集団的自衛権の限定的行使への批判の意を含んだ歌であるとすれば大問題ではないだろうか。AKB48のニューシングル、ましてや総選挙の投票権が封入されているものとなるとかなりの売り上げとなることだろう。それだけメディアでも流されるということだ。もはやある種のプロパガンダにも等しい。
表現の自由とは、どこまで許されることなのか。その議論を始めると各界の表現者たちは一人の表現者を庇うために“集団的自衛権”を行使してくることだろう。その抑止力に屈したままで良いのかということにも議論の余地が残ったままである。



