意外にも、高雄から東京へ帰任後、わずか2年で再び高雄駐在の命を受け、2024年6月から2回目の高雄駐在となった。

 「いつの日にかまた台湾へ」との強い想い。前回駐在時には永久居留証も取得した。最近は、どうしたら台湾に戻れるだろうかといつも思索し、台湾関係の仕事探しなど、アクションも起こしかけていた。今の会社も辞める覚悟で、亡き父の三回忌の仏前で、退職の決意を報告するつもりでいた。サラリーマンを70歳近くまで勤め上げた父が健在であれば、きっと反対するだろうと思いつつ。

 三回忌の法事のための帰省前日、突然の上司からの電話で、異動の内示を受けた。本当に驚いた。今の会社では、そのような機会はないと思っていたので。父が先回りして、退職を阻止したとしか思えなかった。とりあえず、退職の決意は一旦保留することとした。

 思えば、前回(2022/3)の帰任直前、帰国後の会社人生を憂いて、高雄のあるお寺の高僧に診ていただいたことがある。その高僧からは、「あなたはまだ帰りませんよ。これからも高雄にいますよ。」と。既に帰国が確定しているにもかかわらず。まあ占いなんて所詮そんなもんだろうと。

 高雄に戻ることになり、ふと高僧の予言を思い出し、運命の力と高雄との“縁分”を強く感じている次第。

 

 

毎朝走った高雄港。また走れることに!