2020/07/02王位戦 木村王位vs藤井七段は藤井七段の先勝。

 

 木村王位の、3九馬に対して、渋い守りの一手を指すかと思いきや、攻めきる。

 途中で木村王位が2枚目の角をゲットした時、角打ちで「藤井七段を詰めろ」状態にすることが可能な局面に。

 

 だから、ここで藤井七段が攻めきれなかったら、三手で木村王位が逆転勝ちする所だった。

 

 それは藤井七段もわかっていたはず。そのギリギリの局面を常に正しく打つことが、良い試合になった。

 

 難しいのは、攻めること、守ることで、自分の持ち駒を使ってしまうこと。相手の駒を使わせること。それによって駒が減って攻めも守りも変化してしまう。

 それを、あの中で正しく計算するのは、恐ろしい頭脳だと思う。

 

 藤井七段の圧勝とは思わない。木村王位は、しっかり詰めろ直前の状態を展開していて、一手でも守り切れば即角打ちで藤井七段を倒す局面だったのだから。

 

 全て中継してくれるのは、とてもありがたいこと。