ウルセラプライムとサマージの違い・組み合わせの選び方

 ウルセラプライムとサマージの違い・組み合わせの選び方

ウルセラプライムとサマージは、エネルギーの伝え方と組織を加熱する範囲が異なります。フェイスラインやあご下のたるみが主な悩みなのか、小じわや肌のハリ低下が主な悩みなのかを確認し、皮膚の厚さと顔の脂肪量も考慮して選びます。

ウルセラプライム VS サマージ:作用原理の比較

1. ウルセラプライム:超音波による組織のリフトアップ

ウルセラプライム(Ultherapy PRIME)は、画像で確認しながら照射するマイクロフォーカス超音波(MFU-V)を使用します。超音波を小さな点に集めて熱凝固点、つまり熱で組織が凝固する小さな領域を作り、コラーゲンの再構築と組織の収縮を促します。コラーゲンは皮膚を支え、ハリを保つたんぱく質です。

  • 作用する深さ:使用するチップに応じて、1.5mm、3.0mm、4.5mmの深さにエネルギーを届けます。真皮やSMASなどの対象組織を考慮して深さを選びます。SMASは顔の皮膚と表情筋の間にある、線維性の支持組織です。
  • 主な技術:DeepSEE®のリアルタイム超音波画像で、皮膚内部の構造とチップの接触状態を確認しながら、目標の深さにエネルギーを届けます。
  • 主な目的:あご下や首など、たるんだ組織のリフトアップを検討する際に用います。

1.5mm・3.0mm・4.5mmは、チップがエネルギーを届ける深さです。顔の部位によって組織の厚さが異なるため、同じ数値が常に同じ皮膚の層を指すわけではありません。

2. サマージ:高周波による肌の引き締め

サマージ(Thermage FLX)は、6.78MHzのモノポーラ高周波(RF)を使用します。組織の電気抵抗によって生じる熱で、コラーゲンの収縮と再構築を促します。タイトニングとは、ゆるんだ皮膚を引き締めてハリの改善を目指すケアです。

  • 作用する範囲:真皮を含む皮膚内部の組織を広く加熱します。超音波のチップのように、決まった深さに小さな熱凝固点を作る方法とは異なります。
  • 主な技術:AccuREP®技術でエネルギーの伝達を自動調整し、冷却と振動によって皮膚表面を保護しながら、ケア中に生じる不快感の軽減を助けます。
  • 主な目的:小じわや、ゆるんだ皮膚のハリ改善を検討する際に用います。

主な違いの比較

項目 ウルセラプライム サマージ
エネルギーの種類 画像で確認しながら照射するマイクロフォーカス超音波(MFU-V) モノポーラ高周波(RF)
熱の伝え方 選択した深さに小さな熱凝固点を形成 皮膚内部の組織を広く加熱
作用する深さ・範囲 1.5mm・3.0mm・4.5mmのチップと、部位ごとの組織構造を考慮 チップ、設定、組織の特性に応じた加熱範囲を考慮
主に確認する悩み あご下・首などの組織のたるみや輪郭の変化 小じわや肌のハリ低下
技術的な特徴 リアルタイム超音波画像による確認 エネルギーの自動調整、冷却・振動

どちらも、コラーゲンのある組織に熱を届けます。ウルセラプライムは筋膜層だけ、サマージは皮膚表面だけに作用すると分けるよりも、エネルギーの伝え方とケアの目的の違いとして理解するのが適切です。

ウルセラプライム VS サマージ:選ぶ際の基準

① 皮膚のたるみとハリの状態

  • ウルセラプライム:あご下や首のゆるみ、フェイスラインの変化など、組織のたるみを中心に確認する場合に検討します。
  • サマージ:小じわやゆるんだ皮膚など、ハリの低下を中心に確認する場合に検討します。

二重あごのように見える変化にも、皮膚のたるみや脂肪量など、複数の原因が関わることがあります。原因を区別したうえで、ケアの目的を決めることが大切です。

② 顔の脂肪量と頬のこけへの懸念

顔の脂肪が少ない場合や、すでに頬のこけがある場合は、どちらも対象部位とエネルギーの計画を慎重に立てる必要があります。皮膚の厚さ、脂肪の分布、もともとのボリューム、過去のケア歴を合わせて確認します。ウルセラプライムの画像確認は、対象組織と深さを決める際に用います。

③ ケアする部位と技術的な特徴

ウルセラプライムは超音波画像の確認と目標の深さの選択、サマージは高周波エネルギーの自動調整と冷却・振動が特徴です。機器名だけでなく、ケアする部位と皮膚の状態が選択の基準になります。

ウルセラとサマージを組み合わせる目的

「ウルセラ+サマージ」は、ウルセラとサマージを組み合わせるケアを指す呼び方です。顔の輪郭のたるみと肌のハリ低下がどちらも気になる場合に、二つの方法の役割を分けて計画できます。

  • 組織のたるみと肌のハリを一緒に確認する:集束超音波と高周波のエネルギー伝達の特徴を生かし、ケアの目的を分けます。
  • 部位ごとに計画する:あご下や首のたるみ、顔の小じわなど、気になる部位に合わせて適用範囲を決めます。
  • 目元のケアを区別する:サマージの目元ケアは、専用アイチップと適切な目の保護が必要な、別のケアです。一般的な顔用チップをまぶたに使う方法と捉えないようにしてください。

組み合わせるかどうかは、まず両方のケアが必要かを確認して決めます。二つを受けるという理由だけで、単独より効果が大きい、または長く続くとは断定しません。

ウルセラプライム+サマージの順序

ウルセラプライムを先に、サマージを後に行う順序を、すべての場合の標準とはしません。同日に行うか、間隔を空けるか、どちらを先にするかは、対象部位、エネルギーが重なる範囲、皮膚の反応、過去のケア歴を考慮して計画します。

組み合わせケアの変化を確認する時期と維持の計画

コラーゲンが再構築される変化は、時間をかけて確認します。メーカーの案内では、ウルセラプライムは主にケア後2~3か月、サマージは2~6か月にわたり徐々に変化が現れると説明しています。これは変化が進む時期であり、効果が終わる時期や次のケアの周期を示すものではありません。

ウルセラとサマージを組み合わせた後は、経過と皮膚の状態を確認し、次のケアの必要性と時期を決めます。単独ケアの持続期間を足して、組み合わせた場合の持続期間を計算することはしません。

 

組み合わせケア後に気をつけることと過ごし方

どちらも皮膚を切開しない方法で、日常生活には比較的早く戻れます。ケア中に熱感や痛みを感じることがあり、後には赤み、腫れ、圧痛、あざ、感覚の変化が現れることがあります。

1. 皮膚の反応に合わせた日常のケア

  • 洗顔とメイク:皮膚表面に異常がなければ、通常の洗顔とメイクができる場合が多くあります。刺激を減らすためやさしく洗い、ケア後に受けた案内に従ってください。
  • 熱感や腫れがあるとき:サウナや激しい運動など、不快感を強める活動は一時的に調整します。制限期間を一律に決めるのではなく、皮膚の反応と個別の案内を基準にします。
  • 冷却:必要かどうかと方法は、ケア後に受けた案内に従ってください。氷を皮膚に直接、長時間当てることは避けます。

2. 刺激を減らし、保湿と紫外線対策をする

  • 強い刺激の調整:赤みや圧痛が残っている間は、強いフェイスマッサージ、刺激の強い角質ケア、家庭用美容機器の使用を控えます。再開時期は皮膚の状態を確認して決めます。
  • 保湿と紫外線対策:低刺激の保湿剤で乾燥を抑え、外出時は日焼け止めを使用します。
  • 経過の確認:痛みや腫れが強くなる、水ぶくれ、しびれが続く、顔の動きに異常がある場合は、ケアを受けた施設へすぐに連絡してください。

ご予約・お問い合わせ

LINE https://lin.ee/ORYWe7q からお問い合わせいただけます。ご来院前に、気になる点や肌のケア計画をご確認ください。