激しく求められて、私は必要とされているんだと感じたいのです。
でも、貴方は私をぐずぐずに溶かしてしまうのです。
私が、消えてしまうかのようです。
私は消えたくないのです。求められたいのです。
自分を信じられなくて。
私は形を保ちたいのです。
だけど貴方が私にふれて、私は形を失ってしまうのです。
愛はそこにあるのだ。
***
私がとけてしまったら。
次に、貴方とひとつになるかのように。
私は貴方にふれられて、輪郭を思い出すのです。
“私を”
貴方は私に、
息の仕方を教えてくれるよう。
私は貴方に、身を任せるのです。
心がひとつになるかのように。
心を重ね合わせて行くように、
私は私を知るのです。
泣きたくなるほどに、
裸の私には何もないのです。
だけどここにあるのです。
何もないのに。
ただ、
互いの鼓動だけ感じているような。
私は“ある”のです。
貴方の中にありたいのです。