私が大学を卒業して正社員で働いていた最初の職場は、お店でした。 | 「向こうの景色を見に行こう」

「向こうの景色を見に行こう」

“ツインレイ”は自分を信じて進みましょう。あなたにはもう、他者の答えは不要なはずです。
「自分を生きる方が面白い」

それは未知です。 誰も知りません。 あなただけが知っている。

あなたの人生を語り合う相手が、あなたにはもういるはずです。

ざっくり言うと、

・商品を売る
・修理の受付

この2つを行っているお店でした。


ある日上司が。
販売数を増やすためのモチベーションアップとして、店員のチーム分けをして、販売個数に応じてインセンティブ(追加報酬)を支払うと企画を立ち上げました。

上司が決めたチーム分けで、私はとある先輩と2人でチームになりました。


月が終わって。
ランキング2位か3位だったのかな?
1位ではなかったのです。

それで、先輩より私の方が販売個数は多かったのです。

だから私はちょっと得意げで、また、1位になれなかったのも悔しくて。

その先輩(仮にAとします)に言ったのです。
私「どうしてA先輩もっと売ってくれなかったんですか」

A先輩(女性)は何も言いません。
私は、あれ? っと思いました。

と、そこへ話を聞いていたB先輩(男性)が言いました。

B先輩
「Aは来店のお客の接客と、修理の受付をしている。新人のカルハは、来店の接客しかしていない。だから客対応の数でみれば、カルハが倍商品を売らないといけなかった」


私はびっくりしました。

世の中。とは。
社会。とは。

私が、今、任されていることは。
私に、今、任せられることは。
なんなのか。


「全体に自分はどこまで貢献できているのか把握して、その上で発言しなさい。今の発言は外から見てどう見えるのか、それも把握しなさい」

 

「自分の立場と領分を間違えてはいけない」と。


それはとても貴重な意見でした。


B先輩の意見を「厳しい」と感じる人もいるかもしれません。

私も反省しました。

そうか。
私は新人だから、仕事のすべてを任されている訳ではないのだ。
A先輩は、私よりもっともっと、働いているのだ。

そして私は「じゃぁ売ろう」と、そうなりました。


それは私が「社会で働く」と言う意味での、指針になったのです。


***

その正社員の職を辞める時。
B先輩に挨拶に行きました。
私は違う店に異動になっていたからです。

「新人のあの時ありがとうございました」と、お礼が言いたかったのです。


B先輩は「俺そんなこと言った?」と逆にびっくりしたようで。

「厳しいこと言ってごめんね」と、謝られてしまいました。


確かに厳しかったです。
でも、私はそれを恨んでいる訳ではないのです。

だから私は言いました。
「いいんです。私はお礼を言いに来たんです」

 

 

私に“仕事”を教えてくださって、ありがとうございました。