と、悔いました。
***
貴方は私の過去すべてを、引き取るような。それもすべて貰うつもりなのです。
だけど私には過ちも嘘も何かを誤魔化したことも、人に良い顔をしたことも己の利益を追求したこともあります。
それは本当なら、しなくて済んだことだったのかもしれません。
私の能力不足で、うまく処理しきれなかっただけの可能性もあります。
逆に己の過ちを認めず相手に謝らせたこともあります。
でも、どちらかと言えば、
きっかけを作っておいてそれとなく別の人のせいにして素知らぬ顔をして被害者側に立っていたこともあります。
あいつ、嫌いだったんです。
そう言う話ほど、闇に葬っています。
もう見たくもないのに、絶対に忘れられないような。
消し去って、消えないものです。
なんだか、一緒に消えてしまいたくなるような気持ちになったこともありました。
貴方にはちゃんと、私のそこまでを引き取る気持ちがあるのかもしれません。
まぁ、ある意味では最初からそうだ。と言わんばかりでもありました。
私は逆に警戒もしました。
どうしてここまでしてくれるのだろうか? 私にそんな価値があるのか? と、そんな気持ちになったのです。
そしてやっぱり、私が嫌だったのです。
すべてを0にして、綺麗なままでいたいような気持になりました。
綺麗なままでいたかったような気持ちにもなりました。
貴方に出会えるのだと知っていれば。
もうちょっと、貴方に出会うために生きていられたんじゃないのかな。と己の人生を悔いました。
自分を捨てるような、ちょっとヤケになるような真似は、しなくてもよかったのかな。とも思うのです。
でも、それからは「年齢で結婚」みたいな世間に煽られるように結婚してもしょうがないような気がしたのです。
それで結婚しても、両親のように離婚するような気がしたのです。
好きでもない男と妥協して結婚するぐらいなら最初からしない。
だから、もし、私に結婚を申し込んでくる人がいたら、考えよう。と、そう考えて。
それからは婚活を意識するのは止めました。
また、誰かに「彼氏が欲しい」と言うことも止めました。
人に結婚について聞かれても、もう、心は決まっています。
「結婚していない」ことに引け目を感じることはなくなりました。
「気になる人がいれば結婚します」
「それじゃ貴女一生結婚できないわよ(何か行動しなくちゃ)」
その「行動しなくちゃ」で「何かで煽られるように結婚はしない」と決めたのです。
私はその言葉を、聞き流すことができました。
「その時はその時です」
「……それも時代かしらね」
「何か機会があれば」と返すと、こう言うのはどう? と聞かれるので返事に使うのは止めました。
私に向かって真剣に結婚の必要性を語っていた人達は、だんだん。いなくなりました。
向こうが諦めました。
***
貴方は何かを責めてきたことはありません。
むしろいつも、それでいいと。そのままでいいのだと言わんばかりでした。
そのすべてが「私」であるのだ。と。
おかげで愛のない結婚はしないと決めたのです。
だけど、今度はそのせいで悩みました。
こんな私じゃ貴方と共には、いられない気がしたのです。
だけど過去は消せません。
私はあの日に戻って何かを変えたいのではありません。
そのすべてがあるから私なのです。
だけどなんとなく、気持ちが追い付かないような感じでした。
それもあって泣いていたこともあります。
貴方は繰り返し伝えてくるのです。
「自分を責めなくていい」と「赦してもいい」のだ、と。
そして、そのすべてを知っているのです。
やっぱり私は、なかなか。
折り合いをつけるのが大変なのです。
***
また、私はツインレイを知ってから新しい過去を作り続けています。
やっぱり、それもいいのかと思うこともあります。
一歩先は未知なのです。
明日の保証は、あって、ないのです。
自分次第と言うか。
だけど伝えてくるのです。
私のすべてを、愛してくれると。