所詮よその国の猫が一生懸命に刃車を廻していた
これっくらいの大きさのボールは もしかしたらここの国の住人には見えていないのかもしれない
よそからやってきた風な猫は本当は知っていた
見えていないのではない
見えないふりをしている
見えないふりをしていたら誰もが平和だと
恐ろしいほど残酷な勘違いをしている
遠い世界の猫は怖がる
このままの勘違いが本当に現実に塗り替えられてしまったら
違う色の猫はここからすっかり消えてなくなってしまうのだと
だから一生懸命に錆色の刃車を
キリキリと廻している
はたして廻っているのだろうか
とても恐怖しながら
恐る恐るキリキリ言う刃車を愛している