後輩と一緒の出張を終えて、メキシコ・レオン空港からアメリカ・ロサンジェルス空港へ 移動。今回は往復ともエコノミークラスでの出張となっており、帰国便はウェイティングリ ストに載った状態で、未だビジネスシートを確保していない。 

 

 ラウンジで休憩しつつ、スマホでアップグレードのステータスの確認をしたり、受付でア ップグレードの交渉を行ってみたが期待した回答はもらえず…、最後には「まだ席は空いて いるから、ゲートで確認してみて。」って言われてしまう。仕方なく後輩を残して、先にゲ ートに向かって最後の悪あがきをしてみる事にした。 ゲートで粘ってみたが、結局アップグレードは出来ず、エコノミーでの帰国が確定となっ てしまった。 

 

 今回の機体は、B777 でシート配列は 3・3・3、久しぶりに乗る機体である。席につい てしばらくすると、中国人親子がやって来てワタシの隣に小さな女の子を案内して、お母さ んはその前の席へ座ろうとする。しかし、女の子はお母さんと離れたくなく、ぐずり出して しまう。お母さんは、自席の両脇の人に場所を変わってほしいと依頼するが、真ん中の席に は座りたくないので「No.」の返事。後ろの米人とワタシにも声を掛けて来るが、ワタシは 右肩をシートに付けられないので、左側の席しかダメ、米人も「No.」の返事。CA に頼ん でボランティアを探してもらうが、いい返事はない。 

 

 するとワタシの列の米人が「ビジネスの空きがあったら替わってあげられるから、ちょっ と聞いてくる。」と席を外す。ビジネスクラス確保するにはいい言い訳だ。出発時間も近く なり、CA が「席に座って。」と声を掛けてくる。もっと状況を把握したらどうかな? さっきの米人が返って来た…が「ビジネスは空いていないから無理だ。」と説明して、さ っさと元の席に座る。 その時、何処からともなくおばあさんがやって来て、親子と話をしている。そして、お母 さんは再度ボランティアを探しに行ってしまった。ちょっと気になっておばあさんに聞いてみる。 

 

ワタシ 「この子のおばあさんなの?」 

おばあさん 「ハイ。この子がお母さんと離れたくないって言って

        困ってます。」 

ワタシ 「そうだよね~。ところで、おばあさんは何処に座ってる 

     の?」

 おばあさん 「ビジネスクラスにいる。」 

ワタシ 「!!」
 CA 「早く席に座って!」
ワタシ 「一人で?」
おばあさん 「ハイ。」
ワタシ 「もし、もし良かったらだけど、おばあさんとワタシと席を替

     わろうか?」 

CA 「ほら早く!!」 

おばあさん 「?」

ワタシ 「ビジネスだからもったいないけど、替わればおばあさんが

     前の真ん中でお 母さんと娘さんがここで隣り合わせにな

     るけど…。」 

おばあさん 「ハイ、替わって下さい。ビジネスシートでなくてもいい

       ですよ。この子の為だし。アイデアありがとう。」

 …と言う事で、出発間際に座席が決定。身体だけを移動させ、安定飛行時に荷物を入れ替える事になった。

 

 成田空港へ到着して後輩と合流。「出発前なんかもめてましたね~。でも、ウトウトしち ゃって目を覚ましたら、いないんだもん。」「何処にいたんですか?」と聞かれた。「ビジネ ス。」って明るく答えたら、びっくりして「どうして?」…それまでの経緯を説明して「これはね、決してズルじゃないよ。ちゃんと考えてお話しした結果だよ。」と言っておきました。 今回、アップグレードはどんなに交渉しても叶わなかったけれど、無料でビジネスクラスに乗ってしまいました。おばあさんには悪い事した様に見えるけど、孫が泣く姿を観なくてよ かったんじゃないかな?

 ビジネス < 孫

でしょ? やっぱり。 ちなみに先にビジネスに交渉に言った米人が「ビジネスに空きはないって言われた。」っ て言ってたけど、実際は、数席空いてましたね。自分を前に出し過ぎるのも考えもの…なの かも。 

 

英語が喋れてよかった!!