口うるさいババアだな、と思われるかもしれないが
「う~ん・・・これってちょっとおかしいのでは?」と
思う事が結構ある。
当店が入る雑居ビル内、1F通路。
人が2人並んで通れるかどうか、という程度の道幅。
台車を押した業者さんなどが通る時は当然、手前で待っておき、
「お先にどうぞ
」「どうもすみません。
」という感じ。
ここを通らなければビル内のEVには乗れない。
いや、正確に言えば。
逆方向の裏道からまわってくれば、EV前に辿りつける。
けれども、裏道だけに知らない人も多い。
先日よりこの通路の両側に
祝い花がずらりと並べられている。
祝い事の初日はそこを通る人達も
「沢山だね!」
「おめでたい事だね!」と口々に言っていた。
2日目。
「綺麗だけど、どちら側も塞がれると
ちょっと・・・通りにくいよね。」
祝い花は、通行人に抜いて持ち帰って貰った方が縁起が良い、
と言われてはいるものの、近頃は
「週末まで抜かないで下さい。」と書かれているお店も多い。
このお店もそうなのだろう。
不景気の煽りで街もひっそりとしてきているから
雰囲気だけでも華やかな方がいいもんね。
そんなことにいちいちケチをつけるつもりはない。
3日目。
お花をカバーしていたセロファンが垂れ、前にせり出し、
1人で通るのも手でよけないといけない状態になり始めた。
バラの花びらは散り、通路には茎や葉っぱが落ち
悲しい状態になっている。
中には酔っ払った人がちぎったのか、
転んで倒れたのか隙間が抜けたり、
綺麗な花ごとそのまま下に落ちているスタンドも目立つ。
店主さん・・・・。
それでもまだ、片付けようとかは
思わないのですか・・・?
同じビルには50件以上の店舗が入っている。
各お店に足を運ぶお客様だけではなく、
自分のお店に商品を運んでくれる業者さんだって通る道。
迷惑になるだろうな、
通りにくくて申し訳ないな、って考えないのかな。
何よりも、
自分のお店を応援して
お花を贈って下さったお客様に申し訳ないとかって思わないのかな。
ウチのお客さんだったら絶対に
「コラっ!アレなんや!?はよなんとかしろ!」って言うと思う。
「自分の名前や会社の名前さらしたのが堂々と置かれてて、
それが人様の迷惑になるなんて、
恥ずかしくて贈った甲斐ないわ。」って。
アタシもお店も何も取りえがないけれど
アタシがもしそれに気付かない様な店主ならば
きっとそう叱ったり、教えて貰えるだろうって事だけは
自信を持って言える。
置く場所がなくて、でも人に持っていかれるのがイヤなら
綺麗に抜いて、花瓶にでも移し変えればいい。
もし、そこまで気がまわらないなら
容れ物なんて空き瓶だってなんだっていいんじゃない?
あれだけの数のお花、お店の中にあれば
すごく華やかになると思うよ!お花屋さん並だよ!
「表に飾らして貰ったのは初日だけなんです。
他所に迷惑をかけられないので、すみません。」
多分「いいよ」って言ってくれると思う。
フツーの感覚の持ち主なら。
見得や自社宣伝の為なら
別かもしれないけど。
きちんと手入れすれば
きっとまだまだ生きていたであろうお花たち。
無残に落ちた花びらと、踏まれて汚れた通路。
なんかすごい悲しくて、気になってしょうがない。
早目に行って掃除した。
街が動きだす時間帯に掃除なんかして
もし店主と鉢合わせでもして
イヤミなヤツだな、コノヤローって思われるなんて
余計に悲しすぎる。
ま、どうせ夜には元の状態になってるんだろうけど。
もう一つ。
以前、隣のお店がドアをあけたままで営業してた。
カラオケ&ダンスで連日連夜どんちゃん騒ぎ。
「七海の店は静かに飲めるから来るのに。」
「ドア閉めろ、って言いに行くわ!」
そういうお客様に謝り、なだめて、管理会社に伝えた。
「あ、大丈夫ですよ。もうすぐ移転するらしいんで。」
3ヶ月後の今。
反対側のお隣さん。
同じ事をやり始めた。
そりゃね。
各々の店のやり方、楽しみ方がある。
けれど、だったら
「静かに落ち着いて飲みたい」って店はどうすりゃいいんですか?
気密性がいいのかなんなのか、確かにこの時期でもう暑い。
寒がりのアタシだって、うっすら汗をかくほどの暑さ。
さすがにドアを開けて営業したくなるのもわかる。
けれど、毎日ドアフルオープンにしておかなくてもいいんじゃない?
「今日もやりますよ」って端からそれはOKな事なの?
暑いから、ウチはクーラー入れてるの。
この時期から。電気代もかかるよ。
けどさ。
皆が皆、ドア全開で
異常なボリュームのカラオケでどんちゃん騒ぎ。
同じ階の全ての店がそれをやり始めたら
無茶苦茶にならない?
別に構わないのかなぁ・・・?
管理会社も
「出て行って良かったですね。」
じゃなくてさ。
「廊下は公共のスペースです。
他人に迷惑をかけない様に営業しましょう。」って
張り紙なり通達なり、すればいいんじゃない?
小学生レベルの事を。
人様からお金頂いて立派に生計立てているであろう
大の大人に、敢えて教えなきゃわからない事なんだろうか。
「人の為に役立ってなんぼ」というくいだおれ精神。
(大阪は川が多く、商売人達は
儲けたお金を橋の杭に変えて、町の人たちの為に
少しでも役立つ様にと考えた。
杭ばかり立ててお金を使うので、”杭倒れ”というのが一説にある。)
自分さえ良ければいいのですか?
大阪商人の心根が息づくこのステキな街で。
そんな風に変わっちゃって悲しくないですか?
他所の店の人達は皆アタシと違って大人で
「まぁいいわ。楽しそうにやってはるし。」
かもしれない。
アタシだけがイチイチ
「何かおかしくない??」って気分になって
「何とかなりませんか?」って言いに行く、そんな
嫌な人間なんかもしらん。
アタシだってそんな事、わざわざ言いたくないよ。
このビルで一番若手店主、なんですよ。アタシ。
先を歩いた人にはアタシが知らない道を歩んだ分だけ
尊敬もしたいし、いっぱい学ばせて貰いたい。
多分一番ど素人で何も知らんアタシが、
こんな事言うていいのかどうかも正しいのか
間違ってるのかも、正直わからん。
だから余計に不安になる。
自分の親やそれ以上の年齢の、
見本にしたい先輩達が当たり前の様にやってる事。
「アタシ、どっかおかしいんかな?」って
不安でたまらなくなるねん。
黙って見てたらいいんかな、
それが大人なんかな、って。
それが正しい生き方で
この街で生き抜いて行く術なんかな、って。
