近隣の人達には卑しい目で見られ、近しい親戚には親父に対する罵詈雑言をガキの俺に浴びせかけ、当の親父は悪びれる様子もなくたまに帰るとのほほんと酒を飲んでいるときた。夜逃げもヤムナシという具合いだ。
あの時、この本のように温かく手をさしのべてくれる人達がいたならば……そう考えると、羨ましいような悔しいような変な気持ちになってしまった。

今となってはそんな経験も俺にとっては必要な事だったのだと感じているから別にいいけどね。

とにかく、特に面白い本ではなかった。って事(W