人は人と出会い
人と語り
泣き・笑い・怒り・悲しみ
喜び・慈しみ・・・

そして

人は人を愛する

それは、時に裏切り
時に裏切られ
喜びと悲しみを
交互に繰り返し
成長していく

成長がとまったとき

愛は憎しみに変わる

それは、とても強大で
決して消えることのない
業火となり
人を火の海に引き擦り込む

人はとても弱い生き物だ

一旦、火の海に投げ込まれると
そこから逃げ出そうとはしない
その炎の中で
自らの嫉妬を増大させ
憎しみへと変化させる

唯一
その火を消すことができるもの

それは

「信頼」

人が人を信頼すること
それのみが
人を憎しみの火から解き放つ
ことができる

人が人を信頼することは
とてつもなく難しい
なぜなら
人は皆
自らの欲望に打ち勝つことはできないから
・・・

ほんのささいなことで
信頼していたものは
全て、猜疑心へと変化する
一旦、猜疑心に取り込まれると
人はそこから
なかなか抜け出せない
拭っても拭い切れないほど
猜疑心は心の隅々にまで
蔓延する
全ての言葉が
全ての行動が
全ての心が
一瞬にして変わる

人の心とは
それほどまでに弱く
哀しいもの・・・


変化するそのスピードは
本人の想像を
遥かに超え
すさまじいスピードで
心を包み込む

業火の影は
ほんの小さく残っている
信頼を覆い隠す



「ここにいるよ」



信頼の小さな叫びは
業火にまみれた人には
聞こえない
その声に気付く頃
人は
その力を使い果たし
疲れ果て
悲しみの底に沈む
人は
そこで初めて
信頼の声を
聞くことができる


業火は
いつでも
どこでも
人に襲いかかる


その火を消す
力を僕は持ちたい