第4話【嘘 (しんじつ)】


ある日の学食でのこと


俺は数人のクラスメートと昼飯を食べていた
他愛もない会話をしていると
ふと、俺の耳に会話が聞こえてきた


「あの秋山?・・・」

「うん。そうみたいよ。でさ、綾ったら
こっぴどく振ったみたい・・・あは。」

「へぇ~。でもさ、綾と秋山が付き合ってたなんてねぇ~」

「でしょ~。あたしも最初聞いた時は うそ!? って
思ったわよ。まして、綾が整形してたなんてさ・・・なんかねぇ~」

「そうよね~。・・・で、綾とその男はどうなってんの?」

「さぁ・・・噂だけど、やるだけやったら振られたとか
まだ続いてるとか・・・いろいろあってどれがほんとなのかわかんない」

「ふ~ん・・・」

「あ・・・来たわよ」


二人の会話はそこで途切れた

ふと顔を上げると、トレイを持った結城 綾が
聞こえてきた会話の主の方へ向って歩いてきた

3人は新たな会話を始めた

さっきまで噂話をしていた二人・・・なんて切り替えの早さなんだ・・・



「わりぃ・・・俺、ちょっと用事あるから・・・」



そう言って、俺は席を立った

苛立っていた・・・俺は別にあいつに興味があるわけじゃない
でも、裏でこそこそ言いながら友達面してるあの二人に
苛立ちを覚えていた・・・

言いたいことがあるのなら、面と向かって言えばいい
陰でこそこそ言うなんて、一番卑怯だ!!
そう思っていたから・・・

俺の後を追うように正弘も席を立った



「おい、祐二!ちょっと待てよ!」



今思い返すと
その頃から俺の中で何かが変わってきたように思う
何が?って言われてもわからないけど
確かに何かが変わった・・・


そう思う




それから数日後
ある場所で加藤と出逢うことになる・・・