・episode-9・  Pm18:00


「どうだ・・・動きはあったか?」


「いえ・・・まだ、なにも・・・」


ホテルの斜向かいの駐車場に止まっている車に
乗り込む今井・・・


「あいつの部屋は?・・・」


「・・・8階の駅側の角部屋・・・ほら・・あそこです・・」


指差す先に灯りの灯った部屋があった
張り込みの刑事たちの話では
チェックイン後、一歩も部屋を出ていないらしい・・・


「一歩も・・・か?・・・」


「えぇ・・・中にいる田村からの情報ですが・・・」


そのとき、無線のランプが光った
助手席の刑事が無線機を取る


「こちら警視07・・・あ!・・管理官・・
は、はい・・・替わります」


後部座席に座った今井へ、無線をまわす


「はい、今井です」


話している間に、今井の表情が少しずつ変化するのを
刑事たちは見逃さなかった
しばらく話をし、無線をきった


「・・・・・」


黙り込む今井・・・


『何かある・・・』


今井の表情からそれを感じ取った刑事たちは
無言のままホテルの部屋へ目を移した・・・


狭い社内に静寂が走る
だが、その空気はピンと張り詰めていた
駅前の夜景に目をやりながら考え込む今井



(・・・管理官のあの言葉は・・・)



・・・・・



無線をきり、窓を見つめる桜井・・・



(さて・・と・・・
ヒントは与えましたよ・・・今井さん・・・
さぁこれからですね
あなたが追いつくか・・・
僕が逃げ切るか・・・
・・・どうなることやら・・・笑・・・)





桜井は、捜査本部を後にした・・・