・episode-5・  Pm14:00


いやな感覚だ・・・
記憶が無いのもそうだけど
なぜ姿が変わったのか・・・
自分が自分でないような・・・
もどかしい
頭の中を掻き毟りたい
それに・・・
さっきから俺を見つめる視線を感じる・・・
まぁ、警察が備考しているのはわかるが
それとは違う・・・
別な感覚がある
とりあえず俺のアパートに戻ろう
今更逃げ隠れしても仕方ないしな・・・


改札を抜け、階段を下りる
次の池袋で埼京線に乗り換え赤羽まで
電車の中でも俺はぼんやりしていた
日曜の午後・・・
電車の中の騒々しさが
俺にはどこか遠くに感じられる・・・
なにか別世界に居るような・・・
駅を出てロータリーを横切る
いつもと変わらぬ風景・・・
相変わらず誰かの視線は感じるけど
そんなことはどうでもいい
早く部屋に入って寝たい・・・


商店街を抜け
わき道へ入る・・・
途中、何軒か新しい店があった
気づかなかったなぁ
まぁ、いつも商店街を抜けるのは
夜遅くだったし・・・


さて、着いた・・・

・・・・・

・・・・・

なんで?・・・うそだろ??

俺のアパートが・・・ない・・・

道を間違えたか?

・・・いや・・・そんなことはない

いつもの道を通ってきた


俺は周りを見回した
同じだ・・・
俺の記憶にある風景
なのに・・・

アパートが無い・・・
どうして・・・


俺の頭の中はぐちゃぐちゃ・・・
そんなことあるはずがない
昨日の記憶が無いとしても
一昨日は俺は確実にここへ帰ってきた
駅前のコンビニで弁当を買って
商店街を抜け
ここへ・・・
なのに・・・どうして・・・


倒れそうになった
どうなってんだ!!