episode-6 contact


「武藤さん、いったいなんなんです?どうして代々木公園って・・・」

「今は話してる時間が惜しい・・・

配備のほうはどうなった!?」

「はい。甲州街道・目白通り・青山・山手通りそれぞれに検問配備中

東急東横・千代田・半蔵門他それぞれの路線にも配備中です・・・

ですが・・・」

「後で話す・・・急げ!!」

「はい。」

俺はブラブラと歩いていた


アパートに戻っても警察が張り付いているだろう・・・


なにがどうなっているのか・・・


相変わらず幸雄は電話に出ないし・・・

正面に曲線の屋根が見えてきた



(ありゃ・・・代々木公園まできちまった・・・

まぁ、いいか。どうせ・・・)



正面から近づいてくる人影を見つけた


嫌な感じがする・・・


俺の脚は止まった・・・だが、人影は徐々に俺との距離を詰めてくる


その顔にどこか見覚えがあるような気が・・・



「どうも・・・」


「俺に用・・・か?」


「まぁ、ちょっと・・・ね」


「わりぃな・・・今はそんな時間が無くてね」


「おや?そうですか・・・でもね

あなたになくても僕にはあるんですよ・・・」


「・・・・・」

(こいつ・・・)



木々がざわめく


俺は射すくめられたかのように動けなかった


何か得体の知れないものを感じて、うっすらと冷や汗をかいていた


「そうそう、自己紹介がまだでしたね

僕は、ICPOの藤岡・・・といいます・・・

書類上ではね


あ・・・いいですよ、あなたは答えなくても・・・

あなたの名前に意味は無いから



それにね・・・どうせあなたはここで死んでしまうのですから・・・」